生い立ちから現在、また事業に懸ける想いを載せてあります。タイトル通り本当に長いので、お時間に余裕がある方だけお読み下さい。
【幼少期】0歳~12歳くらいまで
私は1977年11月15日に現在の埼玉県さいたま市(旧:浦和市)で生まれました。当時私の住んでいた京浜東北線の南浦和駅、埼京線の武蔵浦和駅周辺は今で言う武蔵小杉に近いような大型マンションが立ち並ぶ人口密集地域で、多くの子育て世代の家庭で溢れかえっておりました。(昔は埼京線からみると大規模なマンション郡があり目立っていましたが、近年はマンションも増え10階建て程度は当たり前なので目立ちません)父は当時、大手の製薬会社である大正製薬で薬の研究開発員をしており、母は元々中学校で英語の教員をしていましたが、私を生んだ後は専業主婦として生活をしておりました。私には兄弟はおらず、長男で一人っ子です。
私の記憶に残っている幼少期は「ともかくよく食べる子供」で小さい時から朝・昼・夜とお茶碗で白いご飯を毎食最低でも3杯は食べていたことを覚えています。ステーキ、お寿司、中華料理が大好きでよくお店に食べに行きました。(当時ステーキは浦和伊勢丹のステーキクーポール、お寿司は蕨よし寿司、中華料理はオーメー飯店【漢字を忘れました】によく行きました。)そのため、栄養を摂りすぎたせいか、お陰様で小学校6年生の時には身体が大きく身長170cm・体重85kgあり、学校の先生と体格は同じかそれ以上でした。
私の幼少期は日本がまさに元気で活気あふれる時代でした。今の時代からは想像出来ないかもしれませんが、バブル経済の真っ只中で、アラフィフ世代以上には馴染みのある「ジャパン・アズ・ナンバーワン」(日本が世界で最も優れた国)という言葉もあった程です。子供ながら「日本に生まれて本当によかった」と思っていました。
【青年期】13歳~22歳まで
中学校に入ると太っているままでは異性に嫌われてしまうのでダイエットをしました。今でいう”仰天チェンジ”ではないですが、ここから大学までは、割とスリムな体型を維持します。もちろん、小学校の時のように1食で3杯食べたりもしませんでしたし、適度にマラソン等もやって体型維持に努めました。
小学校の時に見た映画「トップ・ガン」の影響で、中学校に入った時の将来の夢は「パイロット」でしたが(航空自衛隊に入りF-15戦闘機に乗って、俺もマーベリックのように大空を飛び回りたいと本気で思っていた)、なるのがとても大変なことがわかり断念。。。以後はこれと言った夢や目標が見いだせない青年期を過ごしました。良く言えば、当たり障りなく学生生活を過ごしましたが、悪く言えば、何も将来に対して目標を持つことが出来なかった不完全燃焼の学生生活を過ごしました。当然、受験に対しても特に目標などもなく、進路指導などでも言われたまま入れそうな学校を受験して、特に何かに熱中するわけでもなく学校に行きました。18歳の時に自動車の運転免許を取り、両親に車を買ってもらいました。記念すべき人生初のマイカーはTOYOTAのクラウン ロイヤルサルーン2.5【昭和の言葉で「いつかはクラウン」(いつかはクラウンに乗りたいという意味)というものがありましたが、中古ながら初めてがクラウンでした笑】で、愛車を駆って遠くに出かけることも可能になり、アルバイトをして小遣いを稼いで、友人や彼女と遊んで毎日が過ぎて行きました。
この時、日本ではバブル経済崩壊直後でちょうど90年代の終わりごろでしたが、まだ日本全体は元気や活力があった時代でした。私の中でも「普通に大学を出たら、普通に生きてはいけるだろう」そんな気持ちを持っていたのを記憶しております。ちょうど「就職氷河期」と言われた時代でしたが、私自身そこまで深くは考えておりませんでしたので、普通に数社入社試験を受けて、一番給与が高かった会社を何となく選んで就職をしました。(入社予定の会社が千葉県の勝浦の海沿いに保養所を有しており、そこへ内定者は無料で招待され、人事部や先輩社員と1日懇親を深めるイベント【泊まり込みでの飲み会】)があり、それが決定打となり入社を決意←単純でしたね笑)
【社会人】20代(23歳から29歳)
大学を卒業後は既述の上場していた金融系の会社(日本ユニコム 株式会社)の営業マンになりました。主な取扱い品は先物取引・株・債券でしたが、これらを販売するのには外務員試験という試験に合格しなければなりません。入社式が終わると全員(新卒合わせて約120人で男性のみ)で大型バス2台に分乗し、富士山の麓にあった合宿施設に向かい、そのまま1ヶ月泊まりました。(土日に家に帰ってもいいのですが、交通費や時間の関係でそのまま山梨に滞在し、富士五湖周辺で過ごす)ここで私が感じたのは、「大学を卒業しても個人で誇れるものは何も持っていない」ということでした。少し遅い気づきでしたが、ここから自分の将来を本当に考えるようになりました。そして、もう1ヶ月経ったところで退職をするということを決心し、最初の就職はわずか2ヶ月で終わりを迎えました。今まで無難に留年や浪人もせずにそのまま生きて来ましたが、はじめて自分で人生のレールから外れる決断をしました。
ここで転機が訪れます。退職して1.2ヶ月位経った頃に、私の叔母が大手の資格専門学校である「LEC東京リーガルマインド」の資格試験のパンフレットを持ってきてくれたのです。この時に持ってきたのが、税理士・司法書士・社会保険労務士・行政書士の4つでした。私は税理士は知っていましたが、他の職種は何する人達???と全くわかりませんでしたので、そのまま専門学校に確認しに行きました。そこでいろいろ話を聞いたところ、今でこそ行政書士の料金報酬は自由化になっておりますが、当時は最低報酬規定が存在しており、今とは比べ物にならないほど平均単価の高い報酬額での仕事が可能でした。(東京都の建設業許可で知事許可新規は確か最低30万円でした)私はその後すぐに申込をして1年間通学することにしましたが、この叔母さんがいなければ資格は取っていなかったでしょうし、きっと今とは違った人生であったと思います。お陰様で試験は無事に1回で合格し、23歳(合格証配布時24歳)の時に行政書士資格を取得します。また、23歳は私の人生のターニングポイントの歳でして、今の妻と出会ったのも23歳の時でした。
資格の取得後に就職先を探しましたが、行政書士事務所の応募自体がありませんでした。唯一、面接まで進んだのが、当時、川崎競馬場前のマンションの一室にあった行政書士事務所で埼玉の南浦和から京浜東北線に1時間以上乗って面接を受けに行きましたが、代表の行政書士に面接中ネチネチ嫌味をずっと言われたのを覚えております(笑)※誰だったのか名前も忘れてしまいましたが、まだ行政書士神奈川県会に所属しているのかな?いるならば、再び会ってみたいですね(笑)もしもいれば今は80歳位かな(笑)
この面接を受けた後に行政書士として就職するのは不可能だと判断し、一般企業の行政書士業とは関係の無い人材派遣業の管理部門という職種で就職することにしました。当時有名だったこの会社は「グッド・ウィル」という一部上場のホールディングス会社の子会社でした。再びのサラリーマン生活にも慣れて現場で数年を過ごした頃、全国規模の大きな会社でしたので、当時本社は六本木にある出来たばかりの東京ミッドタウンに入ることが決まり、私もコンプライアンス推進室という法務を扱う部署に異動になりました。実家では丁度この頃に父が勤めていた会社を早期退職して、同志社女子大学の薬学部教授として京都に単身赴任をはじめる頃で、私も通勤の関係から実家の埼玉ではなく、神奈川県川崎市で現在の妻と一緒に同棲をはじめることになりました。一番はじめに住んだのは川崎市の中でも宮前区の神木本町というところで、ターミナル駅の溝の口駅までバスが多く走っている地域でした。
このころの日本では経済の低迷が徐々に騒がれつつあるような時代でして、日経平均株価は大幅に下がりましたが、極端な円安もありませんでしたし、ガソリンの値段もレギュラーが1リットルあたり120円~130円位であったと思います。ちなみに、当時会社の同じ部署の仲間と足繫く通った東京六本木のミッドタウン近くの裏路地にあった古い中華料理屋さんの昼のサービス定食は税込み500円(ワンコインランチ)という値段でした。現在の「安すぎる日本」の先駆けのような時代で、牛丼チェーン大手の「吉野屋」・「すき家」・「松屋」が並盛を300円程度で出すことで争っていた時だと記憶しています。日本は徐々に低迷の時代に入っていましたが、この頃はまだ表立って現れてはいなかったように思います。
【社会人】30代(30歳から39歳)
30歳の時に今の妻と結婚(交際7年)し、31歳の時に長女が生まれ、そして33歳の時に家を購入し家族3人で新しい家に住み始めました。しかし、30代になったところで体調に変化が表れて幼少期のように再び太り始めました。原因は遅くまでの残業と夜の飲酒が原因です。また、休みの日は運動もしなかったので、かつてのように太り始めました。このままではいけないと思い、33歳の時に当時流行したダイエット法で「炭水化物抜きダイエット」と「ロングブレスダイエット」を始めたところ、効果はすぐに表れ体重が減りました。また、このダイエットで火が付いて、ここから仕事が休みの日は運動に時間を使うようになりました。サイクリングやウエイトトレーニングを主に行い以後、34歳から約10年程度続けることになります。
仕事に関して言えば、20代の時に勤めていた派遣会社は業績不振の影響でトータルで約5年勤めて退職し、その後は大手学習塾運営会社である「明光義塾」(運営元は一部上場企業の「株式会社 明光ネットワークジャパン」)の内部監査室で就業し3年程度勤めた後に、都内の中小医療法人に管理職として転職しました。仕事の内容は経理や人事業務を中心に担当し、この医療法人には約10年勤めました。この時には自分で事業をやるということは全く思ってはおらず、私の人生はこのままサラリーマンとして全うすると思っておりました。
この頃の日本では、東北地方を襲った東日本大震災が発生し、福島第一原発の推移を固唾を呑んで見守っていた時期でもあり、東日本大震災の影響で経済的な成長が妨げられました。また、格差について叫ばれるようになった頃で、2000年代とは違い長引く不況で「失われた20年」という言葉が出始め、我が国の高齢化問題による多額な医療費支出などの話がよくニュースの話題に出てくるようになりました。
【社会人】40代(40歳から42歳)
前述の医療法人で仕事も順調に進んでおりましたが、ここで私の人生の今後を決定づける事件が発生します。この医療法人で起きたオーナーの家族の事業の失敗の責任を私が負うことになり、私は職を辞することになりました。その後に転職活動をしましたが職場に馴染むことが出来ずにその後2回連続で早期退職(各半年)することになりました。基本的に40歳代で連続2回の早期退職というのはサラリーマンにとってはオワコンであると考えて間違いありません。(ミッドウェー海戦で主力空母4隻を一挙に失った時の山本五十六の心境がよくわかります)ここで、私は42歳の時にはじめて人生で”本当の挫折”というものを味わうことになりました。ちなみに、この時に面接官に実際に言われたことですが(全部違う人なので、特に嫌味を言われた訳ではありません)
①なんですぐに辞めちゃうの?お子さん小さいんでしょ?
②キミね・・・そうなにすぐに辞めてると働けないよ・・・
③もう君に以前と同じ給与を払う会社なんて無いよ・・・
残念ながらサラリーマンとしては”試合終了”ということを実感しました。
大学を卒業した頃は定年まで仕事をして、最後は花束をもらって
「土田さんお疲れ様でした!」
「部長?(課長?)長年ご苦労様でした!」
と言われて最後を見送られ会社員勤めを終了するだろうと思っていましたので、人生本当に何があるかわかりませんね。。。
また、サラリーマン生活最後の年となった2020年は新型コロナウイルスによる未曽有の危機が発生した年でもありました。初の緊急事態宣言で外出は自粛で一時期は渋谷や新宿と言った大都市でもゴーストタウン状態となり、コロナの前はちょうど「インバウンド」なる言葉が流行り出した頃で、外国人観光客に日本でお金を使ってもらうことで長引く不況を立て直そうという流れがありましたが(中国人の爆買いツアーなどがテレビで取り上げられるようになった)、新型コロナの影響で外国人の受入もしばらくの間ストップせざるを得ない状況になりました。
新型コロナによって先行きは不透明、仕事の生末も全く不透明となり、私自身、今後どうするのかわからない状況に陥ってしまいました。40歳の時に出来た2人目の子供である男の子は、当時まだ2歳という状況でしたので、それがさらに追い打ちを掛けるように私に重くのしかかります。失意の中で次の職場に就業することは全く考えられずに毎日が過ぎ、このような状況では今までとは違い毎月の住宅ローンや生活費等の支払いにも追われるようになり、一時は今後の生活の希望が全く見えない状態で自暴自棄になったこともありました。ちなみに、この時下の3歳の息子は家庭での状況は何もわかっていませんでしたが、小学校6年生で12歳の娘は今家の中で何が起きているのかを正確に理解しており、父である私がサラリーマンとして就業するのは極めて難しい状況に陥ったことを察していました。余談ですが、男性の場合この時の年齢42歳は「大厄」と呼ばれ、前後の年齢も「前厄」「後厄」として忌むべき年齢とされており、ちょうど時期が合致しているのは偶然でしょうか笑?
【行政書士(経営者)】40代(43歳から47歳)
「人間は負けたら終わりなのではない。やめたら終わりなのだ。」これはアメリカ合衆国第37代大統領リチャード・ニクソンの言葉です。挫折を経験し、失意の中でこの言葉に感銘を受けました。よく考えれば、サラリーマンとしては負けたとしても、経営者としてならばまだ何もチャレンジしていないではないかと考えました。本当の負けというのは人生を諦めた時であって、まだ出来る事があるのならば負けてはいない!実は一番最後の職場に転職する前に、川崎周辺の神社仏閣(川崎大師、多摩川浅間神社、溝口神社、大國魂神社)【※多摩川浅間神社は映画「シン・ゴジラ」でタバ作戦を指揮した陸上自衛隊本部が置かれていた神社です】を含めて、家のお墓にも行き、困った時の神頼みということで仕事が上手くいくようにお参りをしたのです。しかし、前述した通り、結果は上手くいきませんでした。私はこの出来事をスーパープラス思考で考えて、きっと神様や亡くなった祖父母達から「あなたには人の役に立てる力があるのだから、もっと大きな道に進み、沢山の人の役に立ちなさい。」という暗示があったように感じました。こうして、私は43歳の時に行政書士登録を行い、ここから行政書士(経営者)としての道を歩むことになりました。
行政書士登録と並行して、補助金業務を主力業務にすると決めた私は同時に中小企業大学校へ認定経営革新等支援機関登録のためにカリキュラムの申込を行い、晴れて審査を通過して約半年間通うことになります。こちらの試験も無事に一次試験、二次試験とも1回で合格してストレートで登録することができ、そして今日に至っています。詳しい補助金申請の実績に関しては、こちらの写真入りでの紹介と沿革の欄に主なものは掲載してありますので、後ほど是非ご覧下さい。
士業は試験にさえ受かってしまえば、実際になるのは非常に簡単です。登録費の20~30万円を納めて2~3ヶ月待って審査に問題がなければ、自動的になることが出来ます。資格やタイトルというのはいくら持っていても荷物になりませんし、私は行政書士以外にも認定経営革新等支援機関(経済産業省)、衛生管理者(厚生労働省)の国家資格をはじめ、他に日商簿記2級、防火管理責任者、派遣元責任者、法学検定、電卓検定等の民間資格を保有しています。また、長く企業の管理部門に在籍していたことから、経理・財務・人事に関しては売上20億円規模位までの組織であれば、運営出来る知識・実務経験・ノウハウを持っていました。「芸は身を助ける」とは、まさにこのことです。昨今の補助金申請では財務的な知識だけではなく、労働法に関する知識なども必要になってきました。このような場合に企業の管理部門で15年以上を過ごした実務経験が役に立っていると改めて感じております。
ただし、上述のように士業は試験にさえ受かってしまえば、あとは登録するだけですので簡単になることが出来ますが(一部、法定研修や実務研修が必要な資格もあります)士業として生きていく事と事業を運営していくのは全く別の話であり、運営をするのには大変な努力と日ごろの研鑽が必要になります。事業の運営に関しては私のいる行政書士業界では特有の問題を抱えておりまして、この点は業界全体の課題として私も捉えております。幸いなことに私の場合は、初年度から売上も安定し、登録後半年で独立事務所を開設して社員を雇用することが出来ておりますので、自分で言うのはおこがましいですが「行政書士」としては全国的に見ても成功している方ではないでしょうか。
【事業に懸ける想い】
なぜ、私が幼少期の頃から現在までの間に日本で起きたことを書いたのかというと、かつて私を含めて今の40代以上の方は良き時代の日本を知っているため「日本」という国に誇りを持っているのではないでしょうか?ただ、残念ながら30代以下の方は、良き時代を生きていないため、日本という国に誇りを持てないのではないでしょうか?特に20代以下の方は失われた何十年という、まさにその時代を生きておりますので、当然だと思います。私が過ごした約50年の間にも我が国の情勢は著しい変化を見せ、一例ですが、以前は当たり前だった「終身雇用制度」は現在では終焉を迎えており、ホワイトカラーの職種の場合、公務員以外で定年まで勤めるというのは一部の特別な方を除き、まず不可能な状況であると思います。
弊所の経営理念にも掲げております「日本を元気にする」という意味ですが、弊所が関与させて頂くことで補助金という公的な制度を使用して成長産業には成長して頂き、日本を経済的に牽引して頂きたいのです。そのような会社が一社でも多く増えることが、日本再生の根幹であり、起爆剤となると考えております。そのために弊所は全力でサポートをさせて頂きます。
また、2024年からは、かつての私自身の経験から「起業するということでお悩みのある方がいれば一人でも多くの方を成功に導きたい」という想いで、私は士業又はコンサルタント等の専門サービス業の方向けに“成功起業塾”という起業のためのセミナーを開講することに致しました。私の成功の原動力とも言える事業運営のメソッドを惜しみなく皆様へお伝えすることで、一人でも多くの方に“人生の成功”を勝ち取っていただきたいと考えております。こちらのセミナーを行う目的も弊所の経営理念にも掲げております「日本を元気にする」ということに繋がっておりまして、受講された方が多くの企業や個人を支援することで、日本の経済発展に繋がる事業です。
以上、タイトルの通り「本当に長い自己紹介」でした。最後まで長文をお読み頂き誠にありがとうございました。
ここから下は100の質問コーナーです
中小企業の経営者の皆様へ:ビジネスを加速させる100の質問
(代表の土田が以下の100の質問に答えました)
1. 組織の目的と顧客価値
ドラッカーは「ビジネスの目的は顧客の創造である」と述べています。
この観点から、組織の目的と顧客価値に関する質問を10項目ご紹介します。
1. 自社のミッション(存在意義)は何ですか?それは顧客にどのような価値をもたらしていますか?
→ミッションは日本経済の発展に貢献することです。それは顧客に対して補助金申請やセミナーでの講演を通じて、自社や自分の発展に繋げるようなサポートをすることで経済的価値を付与することに繋がっております。
2. 「我々の事業は何か」という質問に、どのように答えますか?
→端的に言いますと、事業は我が国を活気溢れるようにするための事業です。補助金申請をはじめとした財務支援、セミナー事業共に我が国の経済発展に資するための事業です。
3. 主要な顧客は誰で、彼らが求める価値は何だと考えていますか?
→主な顧客は補助金申請の場合、基本的に申請要件で中小企業のみという規程が多いことからも顧客は中小企業が中心になります。求める価値は補助金申請により得られる経済的対価が価値になります。一方でセミナー事業に関しては、受講者個人が講座の内容を活かして、一人でも多くの方が事務所や会社を運営していくことで経済的対価を得る分が価値になります。
4. 5年後、10年後の顧客ニーズをどのように予測していますか?
→5年後、10年後のニーズも現在とは変わっていないと思われますが、一番重要なのは制度自体がどのように変化するかというところです。当然ですが、制度が変われば申請の内容自体も変わります。その時に顧客ニーズはどのように変化するかが重要です。例えば、補助金申請の場合で言うと、補助率引上げ要件や返還規定の部分に関して、事業実施と規定遵守の間の板挟み状態となります。このあたりのニーズを柔軟に察知して提案していきたいと考えております。
5. イノベーションを起こすために、どのような取り組みを行っていますか?
→昨今では、クラウド革命・AI革命などの技術的進歩が目まぐるしい時代となりました。当然ながら弊所でも取り入れるべきものを取り入れて業務を行うようにしています。
6. 顧客からのフィードバックをどのように収集し、活用していますか?
→顧客からのフィードバックは大変参考になる意見です。その上で改善出来るところは改善して、さらに質の高いサービスを提供することを心掛けております。
7. 自社の製品やサービスが、顧客の生活や業務をどのように改善しているか把握していますか?
→もちろんです。高額な補助金申請の場合、年に一回事業化状況報告という申請を行います。この時に補助金申請を行った事業の経営成績を見ることが出来ます。経営成績が良ければ、私は特段アドバイスする必要はございませんが、経営成績が芳しくない場合は私の知識・経験に基づいて専門家としてアドバイスをさせて頂きます。
8. 社会的責任を果たすために、どのような取り組みを行っていますか?
→企業の社会的責任という観点から、弊所では
①森林の保全活動
②地元の景観保護活動
③地元小学校へのボランティア活動
④川崎市の高校生インターンシップ協力事業への参画
⑤川崎北ロータリークラブを通じた社会貢献活動
の5つに取組んでおります。具体的な内容につきましては、弊所ホームページに記載してありますので、お読み頂ければと存じます。
9. 顧客が自社を選ぶ理由は何だと考えていますか?
→やはり、一番の理由は「実績」という部分であると考えております。また実績以外にも弊所の場合は把握している最新情報を初回相談の時に包み隠さずにお伝えをしております。その上で、お客様自らに申請を行うかどうかの判断をして頂きます。決して弊所から無理に申請を促すことは致しません。想定されるリスクも含めてお伝えしていることで、他社との違いを感じておられるのではないでしょうか。
10. 顧客の未充足のニーズを発見するために、どのような方法を用いていますか?
→弊所では申請の際に、基本的にヒアリングシートをご記入頂き、その上でニーズの確認を行っております。
2. 生産性と効率性
ドラッカーは「マネジメントの仕事は、人と仕事の生産性を上げることである」と強調しています。生産性と効率性に関する質問を10項目でまとめました。
11. 従業員一人当たりの生産性を測定していますか?その指標は何ですか?
→生産性の測定というのは行っておりません。というのも、製造業等と違い専門サービス業は生産性を図ってしまうこと自体が良いことではないと考えております。生産ライン上で作業工程の時間をストップウォッチで測ったりすることは有効な場合も職種上あるでしょうが、専門サービス業でそのような形で生産性を測ってしまうと業務自体が雑になってしまう可能性があり、結果として申請の差し戻しにつながる可能性が高くなります。時間を掛けてでも、ミスなく行う方がベストです。
12. 業務プロセスの中で、最も非効率だと感じる部分は何ですか?
→GビズIDログインのための認証作業です。弊所は行政書士事務所ですので、ご依頼を頂いた方からの代理権があります。代理人が自由に使えないのでは全く意味がありません。制度の改正が必要な部分であると考えます。今後はワンタイムパスのSMS認証からアプリ認証(専用のアプリをダウンロードして申請者本人が認証する)への変更が見込まれております。
13. 技術革新を業務にどのように取り入れていますか?
→、上述しました、クラウドサービスやAIを取り入れております。
14. 従業員の強みを活かし、弱みを補完するためにどのような工夫をしていますか?
→人それぞれ得意な分野がありますので、得意分野に関しては任せて、不得意分野はフォローするように心掛けています。
15. 会議の生産性を高めるために、どのような取り組みを行っていますか?
→弊所では、ZOOMでの打合せは原則として1回40分までとしています。長い時間会議を行うことが良いことだとは思いません。そのため40分で打ち切る形をとっております。
16. 従業員の自己管理能力を高めるために、どのようなサポートを行っていますか?
→特段のサポートというのは行っていませんが、勤務時間に関して原則として残業が発生しない体制を取っておりますので、空いた時間を自己研鑽に充てて頂きたいと考えております。
17. 時間管理の重要性について、従業員にどのように伝えていますか?
→時間管理については、規定時間に終わるような配分を心掛けるように伝えております。前述の生産性向上の話にもありましたが、逆に仕事を詰めすぎると士業という業種は力を発揮するのが難しい業界です。そのため、受注に関しても余裕を持った納期限を設定して、お客様がお困りにならないような配慮をしています。
18. 業務の優先順位付けは、どのような基準で行っていますか?
→補助金には申請期限がありますので、期限通りに提出出来るように締切日の近いものから優先的に行っています。弊所では過去にご依頼を頂いた方で、弊所都合で申請出来なかったことはございません。申請の優先順位についてはスタッフ一同、気に掛けながら業務に邁進しております。
19. 継続的な業務改善のための仕組みはありますか?
→仕組みというものを明文化・マニュアル化はしていませんが、基本的に変更事項等については代表の私が対応し、従業員にも周知する体制を整えております。
20. 生産性向上のために、どのような目標設定を行っていますか?
→前述のように、具体的な目標設定は行っておりません。
3. イノベーションとマーケティング
ドラッカーは「ビジネスには二つの基本的な機能がある。マーケティングとイノベーションである」と述べています。この観点から、イノベーションとマーケティングに関する質問を10項目で探求します。
21. 新製品・サービス開発のプロセスはどのようになっていますか?
→補助金申請の制度改定や研修内容の変更は、基本的に代表者の私が対応しています。また、セミナー事業に関しても受講者の方に「これは伝えるべき」という内容は常にブラッシュアップを行い資料の修正をして提供しております。
22. 市場調査をどのように行い、その結果をどう活用していますか?
→市場調査により、最新のニーズがどのような部分にあるのかを把握し、それを自社ウェブサイト等に載せることで周知、また、SNSを使用して発信を行っています。
23. 顧客の潜在的なニーズを発見するために、どのような取り組みを行っていますか?
→経営者会や勉強会に複数所属しておりますので、そこでのヒアリングを参考にしております。
24. イノベーションを促進するための組織文化をどのように醸成していますか?
→組織文化については、経営者会で行っている研修プログラムに基づき行っております。また、社員のやる気を出し、やる気を阻害する要因を除去するような組織文化を醸成しております。
25. 失敗から学ぶ文化をどのように作り上げていますか?
→全スタッフで事例の共有を行うことで、同じ失敗をしないようにしています。
26. マーケティング戦略は、顧客価値提供の観点からどのように構築されていますか?
→対面営業とインターネットでの営業を中心に行っております。
27. デジタルマーケティングをどのように活用していますか?
→SEOなどのインターネット検索で上位表示されるような取組を行っています。実際に弊所の場合ですとスポンサー広告を出さなくても「事業再構築補助金 川崎」や「事業再構築補助金 神奈川」と入力すると上位表示されるようになっております。
28. 顧客との関係性をどのように構築・維持していますか?
→連絡・報告・相談(ホウレンソウ)という言葉がありますが、まさにそれを実践しています。連絡・報告・相談(ホウレンソウ)は社会人の基礎として有名ですが、基本を大切にして運営し関係性を構築・維持しております。
29. 競合他社の動向をどのように分析し、自社の戦略に活かしていますか?
→競合他社の料金関係については常に比較検討して自社の戦略に活かしています。ただ、内容や運営に関しては弊所ではわかりませんので(同業他社調査のようなことはしません)特に分析もしておりません。
30. ブランド価値を高めるために、どのような取り組みを行っていますか?
→実績のアピールと事務所のパーソナルな部分を前面に押し出しています。また料金体系についてもわかりやすいように、自社サイト内で表示するようにしてあります。
4. 人材育成とリーダーシップ
ドラッカーは「リーダーの役割は、人々の強みを生かし、彼らの弱みを無関係にすることである」と述べています。人材育成とリーダーシップに関する質問を10項目で考察します。
31. 従業員の強みをどのように発見し、活用していますか?
→得意分野に関しては自主性に任せて業務に活用しています。人により強い部分は異なりますし、私が世の中のことを森羅万象で知っているわけではありませんので、各自の強みを最大限に活かすようにしております。
32. リーダーシップ開発プログラムはありますか?その内容は?
→そのようなプログラムはございませんので、特に内容もございません。
33. 従業員のキャリア開発をどのようにサポートしていますか?
→少しずつ、出来る範囲を拡大していくようなサポートをしています。
34. 組織の価値観を従業員にどのように浸透させていますか?
→経営理念を理解してもらい、実務に活かせるようにしています。
35. 従業員のモチベーション向上のために、どのような取り組みを行っていますか?
→月に1回程度、親睦を図るための懇親会を開いています。懇親会は基本的に近隣の地域で開催することで、移動や時間の負担がかからないように配慮しております。
36. 部門間のコミュニケーションを促進するために、どのような工夫をしていますか?
→部門間はございませんので特に工夫はありませんが、上述の懇親会がコミュニケーションの促進に繋がると考えております。
37. 意思決定プロセスに従業員をどのように巻き込んでいますか?
→意思決定前に事前に意見を聞いた上で、最終的な判断をするようにしています。やはり、一人で全てを決めてしまうことはよくありませんし、小さい組織ですので風通しも悪くなってしまうと言いたいことが言えなくなってしまいますので、このあたりは気にしているところです。
38. 従業員の自律性をどのように促進していますか?
→やるべき方向性だけ説明をして、細かい部分は指示をしないようにしています。
39. 多様性と包括性を推進するために、どのような取り組みを行っていますか?
→多様性と言うほど組織が大きいわけではないので、特にございません。
40. 次世代のリーダーをどのように育成していますか?
→二人の組織ですので、特に特別なものはございません。
5. 財務管理と投資判断
ドラッカーは「利益は事業の目的ではなく、正当性の条件である」と述べています。この観点から、財務管理と投資判断に関する質問を10項目で紹介します。
41. 財務指標の中で、最も重視しているものは何ですか?その理由は?
→現預金残高の推移です。運転資金であるのと同時に、これが増えていれば全て問題無い財務状況になっているからです。私の経験上、B/S(貸借対照表)・P/L(損益計算書)・C/F(キャッシュフロー計算書)ともに現預金残高が増えている会社は全ての経営成績が良い指標を示しております。
42. キャッシュフロー管理をどのように行っていますか?
→現預金残高の推移で判断しています。
43. 投資判断の際、どのような基準を用いていますか?
→初期段階から多額の投資をせずに、状況を見ながら投資を行います。
44. 長期的な財務計画をどのように立てていますか?
→補助金申請の場合、1~2年先までしかわかりませんので、状況に合わせた計画を立てています。本当は10年先までを見るのが一般的であるとは思いますが、公的な制度ですので、長く先まではわからないのが現状です。一方のセミナー事業に関しては公的な申請とは違いますので、判断することが可能です。
45. コスト削減と価値創造のバランスをどのようにとっていますか?
→コスト削減については、コストを掛けたことにより売上に反映されているかが重要です。価値創造が出来ない分野にはあえて投資を行わないようにしております。
46. 財務リスク管理のための取り組みは何ですか?
→売掛金の回収状況については、常に気にかけております。
47. 収益性の低い事業や製品ラインをどのように評価し、対処していますか?
→ランニングコストが掛からないのであれば存続しますが、多額に掛かる場合は撤退します。この部分のバランスが非常に重要であると考えます。
48. 資金調達の方法をどのように選択していますか?
→基本的には自己資金か銀行融資のいずれかになります。
49. 財務情報を経営判断にどのように活用していますか?
→1年計画時に参考にしています。
50. 財務の透明性を確保するために、どのような取り組みを行っていますか?
→売上に関しては社員にも開示することで、業績を意識出来るような取組をしています。
6. 戦略と組織構造
ドラッカーは「戦略なくして戦術なし」と述べています。戦略と組織構造に関する質問を10項目で検討します。
51. 長期的な事業戦略をどのように策定していますか?
→1~2年先までの業界動向を予測して策定しています。
52. 組織構造は戦略の実行を支援するものになっていますか?
→2人のみの組織ですので、出来る体制になっております。
53. 環境変化に対応するために、組織をどのように柔軟に変化させていますか?
→新しい取り組みであるYouTubeチャンネルの動画制作などは社員に任せています。特に組織は変化しておりません。
54. 部門間の壁を取り払い、協働を促進するためにどのような取り組みを行っていますか?
→月に1回程度、親睦を図るための懇親会を開いています。
55. 意思決定のスピードを上げるために、どのような工夫をしていますか?
→最終の意思決定は全て代表である私が決定しています。事前に意見を聞いてから判断しますが、最終の意思決定は迅速に行うように心掛けております。
56. 戦略の進捗をどのように測定し、評価していますか?
→売上で測定し、1年という期間で判断します。
57. 外部環境の変化をどのようにモニタリングし、戦略に反映させていますか?
→直接、経営者会や勉強会でモニタリングして、業務内容に反映させています。
58. 組織の強みと弱みをどのように分析していますか?
→特に分析はしていませんが、少数組織ですので、出来る事は限られて当然です。その中でも強みと弱みを分析して、強みを活かし、弱みは実行しないという戦略をとっています。
59. 新規事業への参入や既存事業からの撤退の判断基準は何ですか?
→売上規模、ランニングコストで参入や撤退を判断します。
60. 戦略の実行を阻害する要因をどのように特定し、対処していますか?
→阻害要因を除去するためにかかるコストを算定して対処します。
7. 顧客関係管理
ドラッカーは「顧客の定義から始めなければならない」と述べています。顧客関係管理に関する質問を10項目で探ります。
61. 理想的な顧客像をどのように定義していますか?
→理想的な顧客増というのは特にありません。頂いた御依頼に対して全力で取り組むだけです。ただ、補助金申請に関しては採択されやすい、採択されにくいというのが業種によって顕著な場合があります。その際は申請前にお伝えをしてご納得を頂いてから申請を行うようにしております。
62. 顧客満足度をどのように測定し、向上させていますか?
→顧客の要望に応える事(補助金申請の場合、採択及び円滑な事後手続き)が顧客満足度の向上に繋がると考えておりますので、この部分を満足頂けるように日々業務に邁進しております。セミナー事業に関しては、実際に受講した後に受講者様がどのくらい変化されたのがというところが顧客満足度に影響を与えていると思います。一人でも多くの方に講座のよさを実感して頂くことが大事です。
63. 顧客の声をどのように収集し、製品・サービスの改善に活かしていますか?
→直接お話をさせて頂いた際に収集しております。SNSやメールで連絡を頂くこともありますが、やはり直接お会いして対話したときにお聞きするのが一番参考になると思います。
64. 長期的な顧客関係を構築するために、どのような取り組みを行っていますか?
→前述のように報告・連絡・相談について滞りがないように実施しております。
65. 顧客の離反を防ぐために、どのような対策を講じていますか?
→離反という言葉は大げさかもしれませんが、サービスの提供内容等にご理解を頂けない方もいらっしゃるのは実状です。弊所も全力でご満足いただけるようにサービスを提供しておりますが、ご契約内容以上の事に関しては対応出来ない部分も多々あります。そのあたりはご理解いただいた上で、お取引をさせて頂きたいと考えております。
66. 新規顧客の獲得と既存顧客の維持のバランスをどのようにとっていますか?
→補助金申請の場合、申請から補助金支給までの間のみのご契約となることから、新規顧客と既存顧客のバランスはあまり考えなくてもよい業態でもあります。そのため、特段バランスを取るようなことはございません。また、セミナー事業に関して、既存顧客については特段何かの管理が必要になるわけでは業態です。そのため、こちらについても特にバランスを取ることもございません。
67. 顧客データをどのように管理し、活用していますか?
→基本的に申請時以外にデータを活用することはございません。
68. カスタマーサービスの質を向上させるために、どのような取り組みを行っていますか?
→連絡をいつでも受けられる体制を整えております。具体的には月曜から金曜の10時から17時にお電話頂ければ、すぐに連絡が取れますのでご安心ください。(必ず常駐で人が待機しております)
69. 顧客のフィードバックに基づいて、どのようにイノベーションを起こしていますか?
→特にイノベーションを起こすということはありません。補助金申請の場合は公募要領に対して忠実に、セミナー事業の場合は受講者に伝えるべきところが確実に伝わることを心掛けております。
70. 顧客との対話の機会をどのように創出していますか?
→電話とSNSが中心です。
8. 技術革新と情報管理
ドラッカーは「変化を脅威ではなく、機会と捉えよ」と説いています。技術革新と情報管理に関する質問を10項目で考えます。
71. 技術トレンドをどのように把握し、自社のビジネスに活かしていますか?
→技術はAIとクラウドが主なところですが、トレンドの把握はやはり補助金の採択事例の研究会ですね、私はそのために勉強会の団体に現在2つほど加入しており、そこで事例検討会を行っております。ここで得たインターネット上には出てこないようなコアな情報を自社のビジネスに活かしております。
72. デジタル化戦略はどのようなものですか?
→特段のデジタル化というものはありませんが、一般的なオンライン上で出来る事などには取り組んでおります。
73. データ分析をどのように経営判断に活用していますか?
→事業上、1~2年先までしか判断出来ませんが、財務指標に関しては経営判断に活かしております。
74. サイバーセキュリティ対策として、どのような取り組みを行っていますか?
→昨今では、フィッシング・なりすまし等あらゆるやり方でアクセスを行ってくることが散見されます。セキュリティソフトを導入することはもちろんのことですが、人的な部分でも知らない案内などには反応しないように事務所全体で心掛けております。
75. 従業員のデジタルスキル向上のために、どのような施策を実施していますか?
→申請上は特段のデジタルスキルは不要ですので、特に実施しておりません。
76. 新技術の導入における課題をどのように克服していますか?
→必要なものであれば習得しますし、不必要なものは習得致しません。弊所は士業事務所ですので、世の中にある最新技術を全て導入する必要はございませんので、あくまでも必要なものに限って導入するスタンスです。
77. 情報システムの効率性をどのように評価し、改善していますか?
→情報システムの効率性は、弊所の場合EUC(エンドユーザーコンピューティング)での運用になりますので、私が全て制作して評価・改善を行っております。また、申請システムに関しては国が実施しているもののため評価や改善することは出来ません。
78. 人工知能(AI)やIoTなどの先端技術をどのように活用していますか?
→AIに関しては導入しており、事業計画書作成の補助として運用しております。IoTに関しては、特段導入する必要がないため、取り入れておりません。
79. テクノロジーの倫理的な使用について、どのようなガイドラインを設けていますか?
→全てをテクノロジー任せにするのではなく、最後は人の判断が重要であると認識しております。そのような最終確認は人の手で行っております。
80. デジタルトランスフォーメーションをどのように推進していますか?
→こちらも特段導入する必要がないため、取り入れておりません。申請システムに関しては国が実施しているもののため、こちらで推進する必要はございません。
9. リスク管理と危機対応
ドラッカーは「最大のリスクは、リスクを取らないことである」と述べています。リスク管理と危機対応に関する質問を10項目で取り上げます。
81. 主要なビジネスリスクをどのように特定し、評価していますか?
→申請に関する今後の見通しについては常に把握するようにしています。ただこちらは、弊所が評価したところで何か変わるものではございません。
82. リスク管理の責任者は誰で、どのように機能していますか?
→リスク管理責任者は全て代表の私です。
83. 危機管理計画はありますか?その内容と更新頻度は?
→危機管理計画ではありませんが、経済産業省で実施している事業継続力強化計画は弊所自身も取得しております。内容と見直しの更新頻度は法定通り3年に1回です。
84. 従業員にリスク意識を浸透させるために、どのような取り組みを行っていますか?
→上記の事業継続力強化計画の内容を確認させております。
85. 予期せぬ事態に備えて、どのような準備をしていますか?
→弊所の場合は存する地域から水害・地震が主に想定される災害です。水害に関しては3Fに事務所があるためリスクを逓減しておりますし、地震対策としてストッパー等を導入して什器を固定しております。データに関してはクラウドへの保管とバックアップ用にHDDを導入しており、不測の事態に対応出来るように準備しております。
86. コンプライアンスリスクをどのように管理していますか?
→かつて、コンプライアンス推進室におりましたので、コンプライアンスにつきましては十分理解をした上で、業務にあたっております。
87. サプライチェーンのリスクをどのように評価し、対策を講じていますか?
→弊所の場合の補助金申請に関していうと、基本的にサプライチェーンに関してはクライアントの発注先ということになりますが、弁護士法第72条の関係から直接弊所が契約先との交渉は行っておりません。また補助金の申請上、事業実施は事業者様が実施することになっております。そのような観点から業務を進めております。
88. 風評リスクに対して、どのような対策を講じていますか?
→今のところ風評被害が出ておりませんが、弊所に問題があれば当然評判をお話しされても結構ですが、弊所に問題が無い場合は然るべき態度で臨みます。
89. 過去の危機から学んだ教訓をどのように活かしていますか?
→危機というといろいろありますが、主なところでいうと受注数・資金繰り・人員採用でした。これらに関しては「無理をしない」というのは一番の教訓です。
90. 新しい事業機会とリスクのバランスをどのようにとっていますか?
→投下資本と回収に期間などに関してで判断をしています。
10. 持続可能性と社会的責任
ドラッカーは「企業の目的は、社会の機能する組織体をつくることにある」と述べています。持続可能性と社会的責任に関する質問を10項目で紹介します。
91. 持続可能な事業運営のために、どのような取り組みを行っていますか?
→弊所自身が社会課題にならにように配慮しております。
92. 環境負荷を減らすために、どのような施策を実施していますか?
→電子申請が主流になりましたが、士業事務所ということで他業種に比べて紙を多く使う業種です。そのため、かながわトラストみどり財団という森林保護の神奈川県が運営している公的な団体へ森林保護の寄付を行っております。
93. 地域社会との関係をどのように構築し、維持していますか?
→地域社会については、弊所の存する川崎市多摩区宿河原という地域に貢献出来るように、私が地元小学校のPTA活動を合計で8年行っております。
94. 社会的責任を果たすための具体的な目標はありますか?
→具体的な目標はありませんが、企業のCSRという観点からロータリークラブ等を通じて、海外留学生の招待や難病(ポリオ)の根絶に協力をしております。
95. 従業員のボランティア活動をどのようにサポートしていますか?
→特段のサポートはありませんが、何かあれば言ってほしいです。
96. 持続可能性に関する報告をどのように行っていますか?
→特に報告はしておりません。
97. サプライチェーン全体での持続可能性をどのように確保していますか?
→サプライチェーン全体での持続可能性については検討したことはございません。
98. 事業活動が社会に与える影響をどのように測定し、改善していますか?
→やはり、補助金申請という性質上、社会に与える影響は大きいと感じております。事業化状況報告により経済的な価値の算出を行いますが、改善という部分までは求めが無い限りは弊所から提案をすることはございません。また、セミナー事業に関しては、今後起業される方が日本の経済発展に貢献することで、社会全体に影響を与えます。これを測定・改善することは出来ませんが社会的公共的意義は大きいと判断します。
99. 倫理的な経営をどのように実践し、従業員に浸透させていますか?
→代表者の行動が何の意味を持って行っているかを理解してもらうために、外出予定に関しては全て伝えております。
100. 長期的な企業価値と社会的価値の創造のバランスをどのようにとっていますか?
→長期的な企業価値と社会的価値はトレードオフの関係にあると考えております。そのため両方は同時に達成出来るのではと思います。日本の企業は世界に類を見ないほど長寿企業が多く存在しております。これは企業価値と社会的価値の両方が備わっている企業が多いからであると考えますが、有名な近江商人の「三方良し」の精神にもありますように、「売り手」、「買い手」、「世間(社会)」全てが満足するような価値提供を行うことが重要であると考えます。
以上、100の質問コーナーも最後までお読み頂き誠にありがとうございました。