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道端に咲く一輪の花、厳しい冬の寒さを乗り越えた桜の花々、泥沼から咲く蓮華も・・・。どの花にも、人知れずのドラマがあり、その花ならではの美しさがあります。人間もまた、同じではないでしょうか。「私」、そして「あなた」にしか、咲かすことのできない花がきっとあるはず。たとえ咲く時期が遅くなっても、その分、得られることがあると信じています。 ある日、こんなふうに打ち明けられたことがあります。「どうせ自分なんか・・・」。鉄棒の逆上がりが出来ない、友達は一人残らず出来るのに、と。「悔しさ」、「恥ずかしさ」、「周囲の目・・・」。色んな思いがこみ上げてきたのでしょう、涙が溢れていました。 あれから10年。当時を振り返り、その人は話してくれました。「出来ない」は、「かわいそうではないよ」と。「確かに、出来ないことで恥ずかしく思ったこともあった。でもね、周囲の目を気にしたのは、同情だけを注がれるのが嫌だったから。成功したら嬉しい。だけど、小さな前進にも自分なりの歓びがあった」と。 「global citizen（グローバルシチズン）」とは、「地球（世界）市民」。 年齢、性別、性格、国や地域、言語や文化等々、そういう意味においては、人と人にはあらゆる「違い」が存在しますが、『誰もが世界市民の一人』。一人ひとりが、「イキイキ」と、「ワクワク」して、その人ならではの「キラキラ」した未来を切り開いていきたい。