WORKS
事業紹介
大規模なあおばな畑の運営
かつては地域の夏を彩った青色のあおばな畑は、今や数えるほどしか残されていません。
地域の方でさえ、その姿を見たこともない人が殆どです。
そこで、私たちは市民誰しもがあおばなに触れられる、新しい農場経営のカタチをご提案します。
市内の耕作放棄地を中心にあおばな畑の設置を進め、その畑では地域の方が中心となってあおばなの摘み取りを行います。
茶畑に倣った成果報酬制の有償ボランティアの募集は、生産量を伸ばすうえで課題であった、あおばなの摘み取りに係る労力を解消することができます。
力の要らないあおばなの摘み作業は、小さい子供から大人、老人や障がい者の方までもが取り組める実質的な雇用の場でありながら、あおばなの認知度の向上が望めます。
また、摘める花畑を謳った観光農園としての役割や、地域の子供たちの学習の場でもあります。
老若男女問わず誰もが青色を追いかける優しいあおばな畑は、地域の宝物となり、きっと世界でも有数の特別な景観となってくれることでしょう。
あおばなの新しい活用方法のご提案
かつてあおばなは、手書き友禅を主とする伝統産業になくてはならないものでした。
それは着物の下絵用水性インク、あおばなの絞り液を和紙に染み込ませた伝統工芸品「青花紙」の原材料として。
地域で栽培されるあおばなのほぼ全てが、この一つの需要に充てられました。
昭和初期から戦後にかけて、隆盛を誇ったあおばなは市内殆どの農家の畑で栽培がされるほどでした。
しかし、着物需要の減少や代替品の登場が原因で、その数を減らしてしまいます。
その結果、残された伝統的な青花紙を作る農家はたった2軒となってしまいました。
産業植物であるあおばなは、人の手によって育てられなければ自然の姿に還ってしまいます。
あおばなの栽培面積を増やすうえで、その需要を増やす働きかけはなくてはならないものです。
そして今、数年間の研究開発を経て、その美しい青色は食品、染料、インクなどへの利用が可能となりました。
私たちは、地域の様々な機関や事業者様のご協力の元、あおばなの新しい活用方法のご提案を絶えず行って参ります。