暑さ厳しき折、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
日差しがますます強くなるこの季節、室内の暑さ対策として窓回りの工夫が欠かせません。
特に今年は、毎日朝から35度を超えるという異常な気温上昇が続き、窓ガラスが自然に割れてしまう現象が相次いでいます。
そこで、今日は夏場に特に注意が必要な「窓ガラスの熱割れ」について、その概要と対策をご紹介いたします。
☀️【熱割れ(ねつわれ)】とは?
窓ガラスの一部に熱が集中して膨張し、ガラス全体に不均一な応力がかかることでひび割れが発生する現象です。
主に以下のような状況で発生します。
・日差しが強く当たる部分だけが高温になる。
・ガラスの一部が日陰になる
・カーテンや家具などで部分的に遮光されている
・フロートガラス(一般的なガラス)に多い
☀️ 割れ方の特徴
・縁から直線的にひびが伸びる
・ヒビは1本〜複数本で、ガラス内部から外に広がるように見える
・突然「ピシッ」と音がして気づくことが多い
☀️熱割れの対策
・熱割れに強いガラスを選ぶ
強化ガラス(強化フロートガラス):通常のガラスより3~5倍の強度があり、熱割れしにくい。
熱処理ガラス(耐熱ガラス):より高温に耐えることができる。
・ガラスの縁を保護する
ガラスの端部は熱割れの起点になりやすいため、サッシでしっかり保護する。
端部のキズや加工不良も熱割れの原因になるため、施工時の品質管理が重要。
・部分的な遮光を避ける
カーテンやブラインド、看板などがガラスの一部に影を作ると温度差が生じやすい
特に室内のカーテンを密閉して窓に近づけるとリスクが高くなる
カーテンは窓から少し離す or レースカーテンにする
・ 断熱フィルムや遮熱シートの選定に注意
一部の窓用フィルムは熱の吸収率が高く、逆に熱割れリスクを高めることがある
専用の熱割れ対応フィルムを選ぶ
・家具の配置を工夫する
家具や観葉植物などを窓際にぴったり置かないことで、空気の循環を保つ
💡まとめ💡
熱割れの原因 → 温度差によるガラスの膨張ストレス
主な発生場所 → 日当たりの良い南向きの窓など
対策① 強化ガラスや耐熱ガラスを使う
対策② 部分的な影を避ける(カーテン・家具)
対策③ 熱割れに対応した窓フィルムを使う
🎐🎐🎐
以上、夏に特に注意したい「窓ガラスの熱割れ」についてご案内いたしました。
適切な対策を講じることで、快適で安全な室内環境を保つことができます。
厳しい暑さが続きますが、どうぞご自愛のうえ、健やかにお過ごしくださいませ。
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