もうすぐ短答式試験が近づいていることもあり、受験生から相談されるケースが増えました。受験生の皆様に、私なりに何かお役立てできたらと思っています。迷われた時には気兼ねなくご連絡ください。
さて、ご相談いただいた方等にはお伝えしておりますが、私は昔、鑑定士試験を諦めた経験があります。20代の1年間一生懸命やりましたが、掲示板に自分の番号はありませんでした。落ちたら受験をやめると決意していたので、(泣きながら)テキストを捨て、仕事に邁進したのを今でもよく覚えています。
時は過ぎ、自分も家庭を持ち、子供が生まれ、その子供が立ち始めた時のことです。立って数歩歩いては転び、泣いたりしながら、また立って、また転ぶ。それでも立ち上がろうとする。
雷に打たれた気分でした。
おそらく人間のプリミティブな本能は「今、ここ」に集中することなんだと思いました。赤ちゃんは、過去にも生きず、未来にも生きず、「今、ここ」に集中しています。
つまり、「過去も立ち上がれなかったんだから、今回も無理だろう」とか、「次(未来)、転んで頭を打って怪我したらまずいから、次は立ち上がるのをやめよう」とか思わないわけです(笑)。
いつの間に、自分は本来持っていたであろう勇気を失なってしまったのだろう、そう思いました。
鑑定士試験の勉強を再開しました。
(仕事や体調等の事情もあり、だいぶ時は流れての再開でしたが・・)
過去勉強したことはほぼ忘れており、最有効使用の原則の定義すら忘れている酷い状態でした。
その時に意識したことは「今、ここに生きる」こと。過去がどうだったとか考えない、将来落ちたらどうしようとか考えない、ただ今この一瞬を精一杯、自分なりに尽くしてみる。
受験生の皆様、不安になるこの時期だからこそ「今、ここ」の精神でやられてみるのもよいかもしれません。皆様と同じ業界で働けることを心待ちにし、私自身も「今、ここ」で自己研鑽に日々努めてまいります。
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