Q.仕事内容
・私は養豚場の獣医師として、豚が健康的に効率よく育つためのサポートをしています。異常が出た場合には、その原因を突き止めるのが私の役割です。書籍や論文、インターネット、専門家などから情報を集め、さらに農場の実際のデータや検査結果を照らし合わせながら改善策を考えます。そして、提案や試した結果を共有して「何が一番効果的だったか」をみんなで検討し、農場全体の成長につなげていくことを心がけています。私たちの農場は、常に前向きに改善へ取り組む姿勢を大切にしています。豚のあるべき状態を改めて学び直し、試行錯誤を重ねながら、同時に利益を生み出すことにも挑戦しています。農場全体で「より良い形」を模索し続けることが、私たちの基本的な仕事の在り方です。
Q.どういう点を意識して(何を重視して)企業を選んだか
・獣医師として働く中でも、NOSAIの職員のように「牛の治療」を中心に行う道もありますが、私は養豚場の企業獣医師として働きたいと考えていました。数ある企業の中で、当社は生産から出荷まで一貫して関われる点に魅力を感じ、ここで働きたいと思い入社しました。
Q. この仕事のやりがい
・専門性を活かして農場に情報を提供できるところにやりがいを感じています。私は養豚獣医の専門書や論文、大学での知見、検査方法を知っているので、それを農場に活かせるのは大きな強みです。同時に、私は「専門性だけにとらわれない関わり方」も大切にしています。実際に豚を育てるのは現場のスタッフであり、経営者の判断も重要です。複数の立場の人が協力して前向きに進めるような仕組みづくりに興味があり、自分なりに工夫して取り組める点にやりがいを感じています。
Q. 入社後に感じたギャップ
・大学時代は「養豚には決まったやり方があり、その通りにすればうまくいく」と思っていました。しかし実際はそうではなく、常に新しいやり方を学ぶ必要がありました。また、答えは一つではなく、背景によって最適な方法は変わります。仮に教科書に「こうすれば良い」と書いてあっても、そのままでは通用しないことも多い。思っていた以上に確認と試行錯誤が必要な仕事だと気づきました。
Q. 研修期間はあったか、資格は取ったか。
入社後は3か月ほどの研修期間がありました。資格としては「農場HACCP指導員」と「JGAP指導員」を取得しています。
Q. 残業はありますか。
ほとんどありません。基本的には求められないですし、やりたいときにやるくらいです。
Q. 休みの日の過ごし方
家族と過ごす時間を大切にしています。例えば草野球をしたり、トランプをしたり。工夫して家族と楽しめる遊びを見つけるのが好きです。そうした時間が仕事の活力にもつながっています。
Q. 南州農場にしかないアピールポイント
・「関われる範囲の広さ」です。大手企業だと役割が細分化されますが、当社では社長とも相談しますし、糞尿処理や施設設計にも関わります。出荷先や他社の社長とも繋がれる。自分が関わりたいと思う範囲に自由に関われる点は、当社ならではだと思います。
Q. 就活生に一言。
「自分らしさを押し殺さないこと」を大事にしてほしいです。自分にとって幸せな時間や得意なことを知っておくことは、元気に働き続けるために必要です。この農場のやり方に従いつつ、自分の強みをプラスすれば、農場にとっても本人にとっても良い結果につながります。