築50年の住宅リフォームを行いました。
昭和時代の住宅を見ると、住宅の中で最も環境の良い場所に仏壇・神棚があるように思います。これは、ご先祖様を敬い、私たちの存在する過程に対して感謝する日本人の美しい心からくるものと思っています。
ここからは持論ですが、ご先祖様は当然大切なものという前提で、この世の中で最も大切で、尊いものは、現在生きている私たち、家族、友人、ご自身だと思います。これら大切な方々が、住居の最も環境の良い場所で過ごすべきと思いますし、このことは、先祖様もきっと理解してくれるだろうと思います。
そこで、、、北側の奥まった場所にあったLDKを、思い切って南側の客間に移動し、仏壇・神棚と位置を交換することとしました。
南側は、夏は太陽高度が高いため、昼になると庇に遮られ日差しが室内に入ることがなく、太陽高度の低い冬には日射を最大限取り込むことが可能となります。そして何よりも「明るい!」部屋ができます。ただ単に部屋の明るさだけでなく、住まい手の表情も、環境の良さからなのか、明るく、以前より会話が弾んでいるように感じます。これまでは、食事を済ませれば、各々自分の部屋に帰ってしまってたのが、新LDKに住まう時間が長くなり、コミュニケーションの向上だけでなく、一室にとどまることによる電気代の節約にも寄与しています。
特に島根県は大きな戦災を免れたこともあり、古い住宅が多く残っています。それらの多くが、おそらくこの住宅と同じような間取りとなっており、リフォームにより劇的に環境がよくなるポテンシャルを秘めていると思います。
この住宅については、私のこの持論を具現化するためのプロトタイプとなっています。
この住宅は見学も可能ですので、お気軽にお問合せ下さい。