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技術研究(1)
PFAS(有機フッ素化合物)は自然界ではほとんど分解されず、環境や生物に長期間残存するため、「永遠の化学物質」とも呼ばれています。PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)【注1】とPFOA(ペルフルオロオクタン酸)【注2】が代表的な物質で、人体に取り込まれると、体内に長く留まることが知られています。高濃度になると、腎臓がんや精巣がんのリスクの増加、コレステロール値の上昇、肝臓の酵素の変化などの健康への悪影響が懸念されています。そのため、環境や人体へのリスクが指摘されており、規制や管理が求められています。
現在、ストックホルム条約や化学物質審査規制法、また日本では2020年4月には水質管理目標設定項目に分類され、同じように国内外で規制を行っています。また、環境省は令和2年5月28日、PFOSとPFOAを人の健康の保護に関する要監視項目【注3】に位置づけ、公共用水域及び地下水における暫定目標値(暫定指針値)を1リットルあたり50ナノグラム【注4】(50ng/L、PFOSとPFOAの合計値)に定めました。
そこで、弊社では代替が困難である用途に関しては例外的に認めるが猶予的な方策はないか、プラズマの技術(高電圧パルシステム)を利用して、これらPFASを少しでも分解して社会に貢献できないかと思っております。
※【注1】用途としては、繊維用撥水剤、撥油剤、カーペット用防汚剤、界面活性剤などが あり、日本でも撥水剤、消火器、航空関係での用途が知られています。
【注2】有機フッ素高分子(フルオロポリマー)であるポリテトラフルオロエチレン(商品名テフロン)製造時の乳化剤としても用いられています。
【注3】環境省のHPより引用。「水・土壌・地盤・海洋環境保全における水環境関係の水質管理目標設定項目と目標値として位置づけ」
【注4】ナノグラム(ng)は10億分の1グラムを示す単位
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(ito@nss-kyushu.com)
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