事業内容

十三浜は、宮城県石巻市に位置する僻地の小さな漁村です。深い緑が周囲を囲む小さな港にあるこの地域では、古くから漁業が営まれてきました。 私たちが幼い頃にも、まだ日が昇らぬ早朝から父は漁に行き、浜では収穫物の処理作業を家族と一緒に手伝ってきました。そんな光景を日常の1ページとして見ながら育ってきた私たちにとって、海は生活の場であり、漁師とは人生そのものでした。

漁業だけで生計を立てるのは難しく、30年ほど前までは漁師と出稼ぎを兼業しながら家族を養っているのが当たり前でした。そこで地域の漁師たちは毎年収穫の見込める養殖業への挑戦を決意しました。試行錯誤を繰り返し、他地域にも足を運び、研究を重ねてきました。 近年では十三浜の養殖物は三陸の中でも特に評判の食材と知られるようになりました。

私たち「鵜の助」（うのすけ）のメンバーは漁業に新しい風を巻き起こすべく、これまで世帯単位で営んできた漁業をグループ化することにしました。 高齢化・衰退傾向にある一次産業の中で、鵜の助のメンバーは地域では一番若い漁業者グループです。ひとりひとり個性の強いメンバーですが、仕事に対しては一切妥協を許さない所が唯一の共通点です。収穫高・質はともに地域トップクラスを維持しています。 豊かな漁場と熱い仲間たちが育てたわかめ、こんぶを一度食べてみてください。