当事務所の考え方方針/Q&A等
当事務所の方針
当事務所のHPをご覧いただき,ありがとうございます。業務内容・取扱い業務については公式HP(https://www.shares.ai/site/iwata-okimina)のページをご覧ください。
本ページでは当事務所の考え方/Q&A/沿革について記載しています。
本HPの「会社概要」欄(https://www.big-advance.site/s/203/1250/company)に少し記載させていただいていますが,このページではより具体的に当事務所の方針を記載させていただきます。
これは,当事務所がどのような方向性を考えている企業・事業者であるのかをあなた(貴社,ご依頼者様)に知っていただくとともに,日々の業務にあたりつつも自ら最終的にどのようになっていきたいのか,当事務所自身にとっても羅針盤とするためのものです。
【理念】
当事務所は「5つのS」を理念に掲げています。それは,
1 スピード(S)
2 シークレット(S)
3 シナジー(S)
4 性質(S)
5 三方よし(S)の5つです。
【1 スピード】
素早いレスポンスを心がけることを指しています。
当事務所の知る限りですが,一流の仕事をする方は(忙しいはずなのに)驚くほどレスポンスが速いと実感しています。
すぐに返答できない場合にはその旨を一言伝えておく,短期間で結論が出る話でない場合には中間報告・進捗報告をしておく,仮に戦略上待ち(待機)の体制を採る場合にはその理由と状況をしっかり共有しておくことを理想とします。
弁護士の業務には
①その弁護士にしかできない高度の知識・経験を要する業務
②弁護士であれば通常はできる業務
③弁護士でなくとも少し調べればできるもの
の3つがあると考えています。
通常業務にあたっていて感じるのは,おそらく業務の8~9割は②と③に該当するということです。これをいかに早く回答しお客様・ご依頼者様に安心いただくかという観点を常に持ちたいところです。
必要があれば現場を実際に見に行って早期に実態を掴む,記憶の新しいうちに証拠化・書面化するなどの意味も含みます。
まだそこまで高度の域に達することはできていませんが,結果として自分にしかできない専門分野の業務,その道であれば右に出る者がいない業務(①)ができるようになればより良しです。
【2 シークレット】
守秘義務の徹底と情報の適時共有の2点を指します。
守秘義務は元来より弁護士が追っている義務の一つであり,用語としての知名度も高いものです。
弁護士が業務上扱う情報は,通常本人が第三者への開示を希望しないもの・開示することがふさわしくないものが多く含まれています。守秘義務があることで,ご依頼者様にとってはここで話した内容が外に漏れることがないため,安心して話ができるという信頼関係の基礎をなすものです。
一方で,ご依頼者様の了解がある場合には,これを第三者に開示することができます。例えば,解決に不可欠な協力者に対しては依頼者の了解の下,適時に情報共有をして連携をとっていくことが重要です。
弁護士業務は代理業務等が中心であり,主人公はあくまで当事者・お客様です。各事案に応じてキーマンは必ずいますが,それは弁護士以外であろうと考えています。
【3 シナジー】
相乗効果を指します。
お客様にとっては法律や手続という難しくて労力がかかりそうなものに対して,その道のプロである弁護士に依頼して良かったと感じていただけることが最良であり,このように感じていただける仕事を一つ一つさせていただきます。
一方,弁護士側にとっても,ご相談のほとんどは既存の知識と初めて調べる知識の双方が存在しており,その都度必要な調査・分析をすることが求められ,人間としても法律家としても実際の案件を通して成長できる機会でもあります。
【4 性質】
定性情報に着目するというものです。
専門家である以上,数字・データ・客観的な基準などの定量情報については十分な収集・分析を要し,これは日々積み上げる部分です。
一方で,ここまで培ってきた業務上の経験で感じるのは,土壇場で役に立ったり最終的な決め手(ポイント)になるのは,当事者本人の人間性,置かれた状況,人間関係,気持ちなど個人個人の性質(定性情報)であるということです。
前者は書面や資料から分かるもの,後者はご本人の言葉や態度等から把握するものであり(ゆえに,面談の時に手元の書面だけを見ていては把握できないものです),どのような仕事であってもこの両面が大切なのではと感じています。
【5 三方よし】
最後に,江戸時代の近江商人の間で言われていた理念:売り手よし・買い手よし・世間よしです。
三方よしを考えるときに最も好きなエピソードは,大丸創業者の下村彦右衛門正啓(福助人形のモデルと言われている)の先義後利の話です。
これは人としての正しい道をきちんと全うして商売に励めむことを先とするものです。したがって,自社の利益を優先した千客万来・商売繁盛よりも先に「義」がくるべきというのが当事務所の考え方です。
弁護士は通常,当事者の一方の代理人として依頼者の利益の最大化を図るために活動します。このため,紛争案件の内容によっては,必ずしも三方よしとはいかないこともあるでしょう(三方よしの捉え方によりますが)。
しかしながら,当事務所の理念・最終的な理想としては,この三方よしを心の中に持っておきたいと考えています。
紛争案件ではない業務,例えば,当事務所が業務の中核としているM&A・事業承継は,どちらかというと商談であり,この理念が活かされる場面です。
経営者がハッピーリタイアできる,従業員はこれまでと同じく仕事ができて生活が守れる,譲受企業(買い手)は会社・事業を承継してシナジーが期待できる,世間(社会)にとっても有益な企業を未来に残すことができる,結果として文化的・経済的に利点があると,まさに三方よし(三方より多いですが)の業務になると考えています。
Q&A
ご来所いただく前に疑問点を解消していただくために,Q&Aをご準備いたしました。ご一読いただければ幸いです。
今後もよく訊かれるご質問に対しては,その回答を追記していく予定です。
なお,あくまで当事務所の考え方であり,弁護士会等の団体を代表するものではございませんので,予めご了承ください。
<<<目次>>>
1【法律相談について】
2【弁護士報酬について】
3【弁護士の業務について】
4【法曹,弁護士になるまでについて】
5【事務所について】
6【弁護士岩田周の人物像について】
<<<目次>>>
◆
【法律相談について】
Q そもそも法律相談って何ですか。
A お客様が抱えていたり直面したりする法的問題について,具体的な当事者,事実関係,状況等をご相談いただき,これに対して弁護士が法的知識等を活用して具体的な方向性等をアドバイスするものです。
即答できるものもあれば,ご質問いただいたもののうち追加調査等をして後日回答させていただく場合もあります。
法律問題は様々な状況が入り組んでおり,ともすれば人生相談らしきものもあります。しかし,人生相談と法律相談との境界線は明確でないため,この点はあまり気にされず,お気軽にご相談いただければと思います。
中には,専門外の質問であり他士業に改めて相談した方がよいと思われる場合もあります(例えば,税務・税金関係は税理士の先生にご相談が適切)。
このような場合もありますが,ご相談者が弁護士に相談にいらっしゃる前に,どの士業に相談するのが適切か全て明瞭に区別できている場合は少なく(仮にこれができていれば相談することは少ない),弁護士の方である程度事実関係などを整理した上で他の士業の先生にお繋ぎした方がスムーズにいく場合が多いため,事実関係や状況を整理するだけでも話は進みます。
Q 法律相談の流れや注意点を教えてください。
A 当事務所の弁護士と日程調整いただき,事務所にご来所いただき,弁護士と面談(法律相談)していただくという流れです。
事務所は除菌・アルコール,アクリル板の設置等の準備はしておりますが,今般(2022年1月時点)コロナウイルスの影響で会議等がしづらい状況もありますので,リモートないしWeb会議でもご相談をお受けしております。
また,当事務所まで来所いただくことが難しい場合,出張相談をすることも可能ですので,ご要望をお伝えください。
Q 法律相談を省略して最初から依頼することはできないですか。
A 紛争に巻き込まれて焦っているお客様のお気持ちを理解した上ですが,いきなりはできません。一度は法律相談を挟みます。
(初回の法律相談時にある程度お話を聞き,その日のうちにご依頼を決定いただくことは可能です)
いくつか理由があるのですが,
①後記のとおりそれなりに弁護士報酬が発生するため慎重にご判断いただく
②最初は事実関係や証拠の有無などを冷静に判断する必要がある
③どのような方針・戦略を立てるか,実現可能性がどのくらいあるか,法的問題点(リスク)がどれくらいあるか
などを十分にご説明させていただくお時間を確保するためです。
経験上ですが,焦ってやった業務で良い結果となったことがあまりないのです。
Q 法律相談の時の持ち物を教えてください。
①必要資料,②身分証明書,③印鑑(認印でOK),④相談料の4つです。
必要な資料一式をご準備ください。関係あると思われる資料を基本的には全てご持参いただけるとありがたいです(あまりに量が多い場合は,必要なものをピックアップしていただきます)。
また,初回のご相談時には,身分証明書をご持参ください。弁護士がご相談をお受けするときのルールとして,ご本人確認をすることとなっております。運転免許証等でかまいません。
https://www.nichibenren.or.jp/activity/improvement/mimoto_kakunin.html
併せて印鑑をご持参ください。
このほか,ご相談終了時に相談料をお支払いいただくのでご持参をお願いいたします。30分あたり5000円+税です(通常初回相談は1時間ほどで終了しますので,1万円+税をご持参いただければ足ります)。
なお,今後カード決済機器の導入等を検討していますが,現時点で未了のため現金または銀行振り込みでお願いいたします。
Q 予約ってどうやってすればよいのですか。
A まずは電話,メール,問い合わせフォームなどから氏名,連絡先などを教えてください。
いきなり電話するのはハードルが高いと思われる場合,当事務所の業務時間外である場合などは,問い合わせフォームにご入力いただければ,追って当事務所から折り返しご連絡をさせていただきます。
https://www.shares.ai/site/iwata-okimina/contact
↑問い合わせフォームです↑
問合せフォームから送信いただくと,弁護士直通のメールに届くようになっています。営業時間外でも問合せフォームからのご連絡は受け付けておりますので,遠慮なくご連絡いただけるとありがたいです。
Q 無料相談はやっていますか。
A 当事務所は基本的に無料相談はやっておらず,30分毎に5000円+消費税のご相談料をお支払いいただいております。
これは,法律相談の一定の質を確保したいこと,各ご相談とそれに対する回答はオーダーメイドであること,じっくり時間をかけて腰を据えて分析し責任を持って回答させていただきたいこと等が理由です。
無料相談を前提とした事務所運営をするとなると,無料相談自体を事務所の広告又はPR手段として使うこととなります。しかしながら,法律相談をお受けした際,一定の法的アドバイスをしてひとまずそれで解決する場合,簡易な文書作成をして解決する場合など,具体的な事件の受任はないものの,適切な法的アドバイスをさせていただき,比較的短時間でお客様の抱えている問題が解決できる場合があります。
短期間とはいえ,このようにお客様に安心して日常にお戻りいただくには,責任を持った回答・法的アドバイスをさせていただきたいのですが,無料法律相談では,このように責任をもってご対応させていただくことが難しくなります。
このような考えの下,基本的に無料相談はお受けしておりませんが,初回相談時にご依頼(委任契約の申込み)の意向がある場合には,着手金等より控除させていただくなどの調整させていただく場合があります。
なお,交通事故のご相談で相談者が弁護士特約に加入されている場合には,保険会社に法律相談料を請求いたしますので,相談者のご負担はありません。
◆◆
【弁護士報酬について】
Q 弁護士報酬について教えてください。
A 上に書かせていただきましたが,法律相談料は,例えば30分~1時間程度面談等でお話しして,法的アドバイスをさせていただくなど比較的短期間(短時間)で終了するものに対して,お支払いいただく料金です。
これに対して,弁護士報酬とは,具体的な事件(代理交渉や訴訟代理人など)をご依頼いただき,委任契約を締結する場合に発生するものです。
一般的には,
①二段階の報酬金方式である着手金・報酬金方式
②一括支払い方式である手数料(弁護料全額)方式
③時間単位で発生するタイムチャージ(時間制報酬)方式
の3つがあります。
<①着手金・報酬金方式>
弁護士が具体的な事件を担当する場合には,こちらから何かを請求する場合(請求者,債権者)や相手方から何かを請求される場合(被請求者,債務者)などいずれか一方の代理人に就任することとなります。
この場合,代理人に就任時にお支払いいただくのが着手金で,基本的には事件の結果の内容にかかわらず返金しないお金です。
そして,一定の結論が出て,依頼者が獲得した利益(経済的利益など)などの結果に対して発生するのが報酬金(成功報酬)です。
着手金と報酬金とは,それぞれ発生する段階が異なり,別々に発生するためご注意ください。
<②手数料(弁護料全額)方式>
着手金・報酬金は,結論が出るまでに比較的長期間(月~年単位)かかる事件に適用することが多いです。
一方,文書を作成する,何らかの申立て等をするだけで通常は業務が完了するなど,比較的短期間(一例として1か月以内)で終了するタイプの業務があり,この場合には二段階に分けずに一括で費用をお支払いいただく②手数料(弁護料全額)方式を適用する場合があります。
なお,①と②の方式は,通常は依頼者の経済的利益(金銭であればいくら請求するのか,されるのかなど)を基準に,一定の割合にて(%をかけて)算定するのが通常であり,この点が共通しています。
<③タイムチャージ(時間制報酬)方式>
①と②の方式と異なり,端的に弁護士がご依頼いただいた当該業務(事件)にどのくらいの時間を要したのか,時間を基準に算定する方式がタイムチャージ方式です。
一例を挙げると,例えば交通事故の事案において,多くの保険会社が定める弁護士特約の報酬基準(弁護士報酬基準。LAC基準)では,1時間当たり2万円+税で計算し,1分単位でタイムチャージ(時間制報酬)が発生することとなっています。
Q 日当や実費について教えてください。
上記のQ&Aで触れた弁護士報酬のほか,もう一つの弁護士報酬の類型として日当があります。
これは,弁護士が所属する事務所を離れて遠方に出張を要する場合に,その移動時間に応じた追加の報酬が発生するものとお考えください。
一方で,実費は弁護士報酬ではありません。実費とは,ご依頼いただいた事件の手続等のために発生する実際の費用(例えば,郵便切手代,印紙代,交通費,医療記録取得費用など)のことを指します。弁護士報酬と違い,弁護士の手元には残らない費用とお考えいただければわかりやすいです。
実費の場合は,お客様より一定の預り金をお支払いいただき,その中から必要な分だけ使い,事件終了時に残額があればお客様にお返しするか,ご了解いただければ報酬金と相殺清算をさせていただきます。
なお,当初お預かりした預り金で不足する場合,追加で預り金をいただく場合もございます。
Q 弁護士報酬は最低でも数十万円単位となる場合が多いようですが,比較的高額になる理由はなぜですか。
A 同業者のHPやブログを見てみたのですが,明確に回答しているものはなかったので,回答しがいのあるご質問かと思います。
二つ上のQ&A(弁護士報酬について教えてください)をお読みいただき,これに追加する方法で補足します。
一言で申し上げると,複雑でかつ一瞬で完了する業務ではないからです。
請求者側であれば,法的に認められる形にするため,交渉する,訴訟等の手続をする,そのために時間をかけて資料を読み込んで,法的調査して,根拠を徹底的に探す,証拠を集める(新たに作成することも)など,相当な労力と時間がかかる作業・業務を行います。被請求者側であれば,これに対する対応や反論の作業・業務が必要となります。
一定の法的な形・結論(交渉での解決であれば示談・契約締結など,訴訟での解決であれば和解や判決の取得)にするには,月(場合によっては年)単位での時間がかかります。このように相当程度の時間や労力が発生します。
上記の作業・業務には高度な法的知識,膨大な資料を読み込んで正確に整理する根気,これを文言や書面に落とし込む具現化能力が必要です。加えて,代理人に就任するということはハードな交渉にあたって依頼者の盾となって矢面に立つ業務ですので,強靭なフィジカルとメンタルが要求されます。
ざっくり言うと,水面下でかなり大変な作業をし,その状態に長時間さらされる仕事であることを踏まえて弁護士報酬の基準が設定されています。
◆◆◆
【弁護士の業務について】
Q 弁護士の仕事やどのような能力があるか教えてください。
A 法律相談の実施,文書作成,代理人として交渉,訴訟手続・法廷にて弁論を行うなどが弁護士の主な業務としてイメージしやすいと思いますが,このほかにもあります。
①法的知識+分析力
②言語化+文書作成力
③解決力(手続交渉のプロ)
の3つの能力を備えて,実際の事件の解決を目的に活動しています。
なんでもできるわけではありませんが(専門外のことは素人),法的思考力という土台・バックグラウンドがあるため,これを駆使してあなた(貴社)のために力を尽くすお仕事です。
Q 弁護士にしかできない仕事はどのようなものですか。
A 報酬をもらっての代理交渉,刑事事件の弁護人の2つは弁護士にしか許されていない業務の代表格です。
◆◆◆◆
【法曹,弁護士になるまでについて】
Q 法曹って何ですか。
A 裁判官・検察官・弁護士を合わせて法曹又は法曹三者と呼びます。
裁判官と検察官は公務員(官),弁護士は民間企業・事業者(民)である点が大きく違います。
Q どうやったら弁護士になれるのですか。
A 学者枠などの例外的な場合を除き,オーソドックスなルートを説明すると
①司法試験受験資格の取得 ⇒ ②司法試験合格 ⇒ ③司法修習終了 ⇒ ④弁護士登録
というステップを踏む必要があります。
https://www.nichibenren.or.jp/legal_info/top/howto.html
①は予備試験合格か,法科大学院(2年ルート,3年ルートいずれか)です。
②は1年に1回のチャンスを掴めるかどうかの試験です。家柄,財産の多寡,経歴などは一切関係なく,純粋な実力勝負です。
③司法修習は,裁判所・検察庁・法律事務所等で実際に実務の研修を受ける期間です。あまり知られていませんが,卒業試験がありもう一回ハードな試験(通称:二回試験)に合格する必要があります。
④③まで通過してようやく「弁護士登録できる権利」が得られますが,弁護士として活動するには弁護士会への入会が必要であり,そのためにはいずれかの事務所(既存事務所か,即独立なら自分の事務所)に所属する必要があります。
Q 法学部を卒業した人とは違うのですか。
A 弁護士になるには上記各要件・順序をこなす必要がありますが,法学部卒業であることは必須ではありません。他の学部出身でもOKですし,予備試験ルートであれば,大学を卒業している必要すらありません(大学行ってないけど司法試験合格した,という人がいたら凄くカッコいいと思ってます)。
また確かに法学部では法律の科目を勉強しますが,これだけで法律実務をこなすことはできません。法学部の授業では,一定の法律科目を知っている状態にすることができますが,弁護士等のプロの法律家は,法律知識・法的思考力・実務能力を使いこなして具体的な事件を解決することが業務です。この「解決力」があるかないかが,一番大きな違いだと思います。
実体験を踏まえて申し上げると,インハウスの採用担当者などこの解決力の有無が分かっていない方もチラホラいるので,強調しておきたいと思います。
Q 何年くらい勉強すればよいのですか。
A 最短でも3年くらいはかかる計算になります。予備試験に合格する年,司法試験に合格する年,司法修習の年の3年です。
もちろん,ここに試験勉強の期間が含まれるとその分勉強期間は長くなることになります。勉強を始めて1年未満で予備試験に合格できる人は,相当優秀な方です(実際に勉強始めて数か月で合格する人がいるのが面白いですが)。
最短は分かりますが,最長は分かりません。
岩田は20歳くらいで勉強を始め,24歳で司法試験合格,誕生日を2回挟んで司法修習終了時には26歳になっていたので6年もかかりました。気づいたら20代前半が終わってました。
もう一回挑戦してくださいと言われてもイヤです。
こういう世界なので,知り合いに多少優秀な人がいてもこっちの世界にスカウトしようとは思いません。一方,本人がなりたい・やりたいと自分から希望する場合には,全力で背中を押してあげたいと思います。
◆◆◆◆◆
【事務所について】
Q アクセスと駐車場の場所を教えてください。
A 沖縄南ICから車で1分,ライカムから車で5分,コザ運動公園から徒歩2~3分ほどの位置にあります。住所は沖縄市諸見里1-6-26です。
ファミリーマートグラウンド通り店の向かい側にある,青と白の城又は城壁のような建物の3階です(建物自体もグラウンド通り沿いにあります)。お隣は税理士事務所の建物,さらにその隣はピザパルコが入っている建物です。
最寄りの駐車場(コインパーキング)があるのですが,言葉だと説明しにくいのでグーグルマップを載せておきます。グラウンド通り沿いにコインパーキングがあります。事務所建物から徒歩1分ほどです。
https://onl.bz/DM1PZAJ
Q どのように事務所の立地を選びましたか。
A 立地論なので他の同業者にはあまり知られたくありませんが,回答いたします。
現地調査を頑張ろうと思い,沖縄本島の北にも南にも行きやすい場所として選んでいたところ,沖縄南ICのすぐ近くにある現物件にたどり着きました。オーナー様も話しやすい方で,内覧のときに各部屋や設備のこだわりポイントを詳しくご説明いただき,良い物件と思ったので即決しました。
また,法律事務所の多くは裁判所の近くにあるのですが(裁判所の業務が多い場合往復時間を減らせる),お客様からのアクセスがしやすいとは限りません。そこで,当事務所は裁判所からの距離はさほど気にせず,ICの近くである,ランドマークや目印が近くにあるなどのポイントを重視して立地を選びました。
県庁所在地の那覇ではなく沖縄市を開業場所に選んだのは,沖縄市の街並みや風景が特に好きだと感じたことが一番の理由です。
(参照:もしもイチローが社長だったら!?)
https://bit.ly/3JX1Blo
Q 事務所の得意分野はありますか。
A 企業法務,相続・遺産分割,交通事故の3分野に注力しています。また,社会問題の一環の解決として(まだ弁護士の業務としてはあまり浸透していませんが)事業承継/M&Aにも力を入れています。
相続・遺産分割と交通事故については,次のページ(公式HPの事業内容)に詳しく書かせていただきました。
https://www.shares.ai/site/iwata-okimina/business#item3
Q 事業承継/M&Aって何ですか。
A 企業(法人・個人事業主いずれも)の後継者を探す仕事とお考えください。
例えば,企業の代表者(社長)の後継ぎを探す場合,大きく分けると①親族内承継(子に引き継がせるなど),②従業員承継(従業員に引き継がせる),③第三者承継(M&A)の3つがあります。
①と②は身内から後継者を選出しますが,当該後継者(候補者)本人の能力・やる気があれば,あとはどのように承継させるかを取り決めることでクリアできます。
一方,身内(親族,従業員等)のいずれも何らかの理由で後継者候補者がいない場合,当該企業は身内以外の第三者から後継者を探すか,もはや廃業するかの大きく2択を選択することとなります。
しかし,廃業はいかんともしがたい事態以外はなるべく避けるべきと思います。というのは,企業には通常従業員がおり,従業員は勤務してお給料を受け取ることにより,生活・生計を維持しています。また,企業はそれぞれ何らかの形で社会に影響を与えており,仮に廃業するとなると当該企業が有している文化的な価値や経済的な価値の損失につながり,社会にとっても損害となります。
例えば,子どものころ通っていた駄菓子屋さんがあり老夫婦が経営していたとして,ある日突然廃業してしまっていたら悲しい気持ちになると思います。自分が看板を引継ぎたかったのに,と思う人もいるはずです。そういうことです。
したがって,身内に後継者候補者がいない場合は,第三者から信頼がおけて条件も納得できる者,従業員がこれまでと同じ待遇で続けて仕事ができる環境の整備,企業文化の理解(急激な変更は反発を招く)などの理解のある候補者に,会社を引き継いでもらうという方法があります。これが,事業承継/M&Aです。
第三者から探すというのは,同一県内あるいは取引先から選定するという方法もありますが,M&Aは成約の最後の局面まで内密(シークレット)に進めるのが望ましい手続ですので,徒に知り合いに打診することは避けたいところです。
これ以外にもM&Aの手続全体を通して,あるいは要所要所で注意すべきポイントがあり,具体的なご相談をいただけた場合にはわかりやすくご説明させていただきます
時間をかけて勉強し,M&Aシニアアドバイザー/事業承継・M&Aアドバイザーの資格を有しておりますので,ご安心ください。
(事業承継・M&Aエキスパート協会HP:よくある質問)
https://www.jme-a.jp/about/faq.html
◆◆◆◆◆◆
【弁護士岩田周の人物像について】
※ ユーモア入れていきます。
Q 故郷を教えてください。
A 生まれ育った東京都台東区,司法修習の研修地である沖縄,新人弁護士時代を過ごした佐世保が故郷です。
標準語が染みついているため(むしろ標準語以外喋ると小学校では直されました),方言をしゃべることができません。ご了承ください。方言があるという個性は非常にうらやましいと思っています。
東京出身者は,標準語=方言で,仮に方言を習得したとしてもとっさの時に標準語が出ると思います。
いわゆるちゃきちゃきの江戸っ子(親子3代以上東京出身)ではなく,両親はそれぞれ東北地方と中国地方の出身です。東北顔とよく言われます。
Q 子どものころから弁護士を目指していましたか。
A 全く目指していませんでした。
10代のころは消防士になりたいと思っていました。
今の制度は知りませんが,当時は大卒程度の1類,短大卒程度の2類,高卒程度の3類に消防官の試験が分かれていました。高校卒業してすぐ(在学中に)3類を受けるか迷いましたが,その後の昇進(キャリア)を考えて受けるなら1類かなということで4年間することがなかったためその時間を埋めるためとの理由で大学に進学しました。
不届きな理由であると反省しておりますが,大学に入学してから視野が広がり,この業界に挑戦したいと思えたこと,頑張る人はすごく伸びるし,頑張らない人はずっと横ばいか右肩下がりになることを目の当たりにして,自分は頑張る方に行こうと思うことができました。
Q 弁護士以外の職歴は何ですか。
A 学生時代のアルバイトとして,塾講師,出口調査の調査員,ガソリンスタンド店員をしていたことがあります。
塾講師は小中学生を教えていましたが,子どもが好きですし,難しい事柄を分かりやすい平易な言葉で説明する,人前で話す,相手に聞こえる声量で喋るなどの力が付きました。時給も1700円とすごく良かったので,大学生の方はオススメです。
出口調査は,選挙の投票が終わった後に質問してくるあの人たちです(アンケートの回答に協力いただけると,調査員の仕事が早く終わります)。ちゃんと研修受けていますし,アンケートで個人が特定されるわけでもありませんので,回答していただいて差支えないと思います。
ガソリンスタンドは,頭文字Dの影響です。夏暑く,冬寒い厳しい仕事でした。どこかの記事で「海外の高級車乗りは紳士,日本の高級車乗りは上から目線で傲慢なのはなぜか」というのを見たことがありますが,少なくとも東京では概ね合っていると思いました。
※全員ではありません
Q 学生時代は成績優秀でしたか。
A 申し訳ありません。
5段階で体育と音楽だけ5でしたが,ほかは4以下の微妙な成績でした(数学だけ5取ったことあったかもしれません)。
高校で体育優良賞(賞状とメダル)というのをいただいたこともあり,体育の先生は,私が日体大に行くと思っていたようです。
学生時代(中学校~高校)は勉強を頑張ったらどのようないいことがあるのか,その答えが分かっていなかったため無気力に過ごしてしまいました。ただし,小学校5~6年生の時の担任の女性の先生は,(宿題以外に)毎日なんでも良いので1時間何かを頑張ってみようと教えてくださり,とても力と自信がつく教えでした。
この教えは,①何を頑張るのか押し付けるのではなく子どもに自分で考えて判断させる,②1時間という100%達成可能・ちょっと頑張ればできることを日々積み重ねる(気が付いたら力がついている)という,本質を突いた教えだったと思います。
大学に入ってからは人生かかっていたので頑張りました。
周りは小学生の頃から一生懸命勉強してきた人が多いので,すごいなあと思います。
Q 弁護士にならなければ何になっていましたか。
A 分かりません。
この業界(法律家)に入ろうと思って勉強を開始して以降,あまり他の道を考えてこなかったからです。大学3年の時に合格した行政書士も現在登録しているため,やろうと思ったことは全部やっています。
場所を選ばず今後も伸びていきそうかと思ってプログラミングをかじってみましたが,続きませんでした。
能力の輪の外でした。向き不向きがあります。
どの職種に就こうとも,いずれ独立して経営者・個人事業主にはなっていたと思います。
Q 座右の銘は何ですか。
A ありません。気分や状況によって好きな言葉が変わります。
「疾風迅雷」とか「四面楚歌」とか字面が好きですが,意味は自分の方向性とは関係ないように思います。
結構この質問と回答を目にするのですが,言動と行動が完全に一致している人に会うことはごくまれであり,この質問に無理に答えているだけなのでは?と思っています。
Q ルーティンはありますか。
A 一日の中で何時にこれをするというルーティンは決めていません(客観的に見たら何か決まった行動をしている可能性はありますが)。
人生に迷ったときは,スラムダンクを読むか,ジブリを観るかしています。
Q 趣味は何ですか。
A ダイビング(海)/ドラム(特にジャズ)/バスケットボール(試合観戦含む)です。
世界一海の綺麗な沖縄,音楽の街である沖縄市,琉球キングスのホームである沖縄アリーナ近くと,我ながら良い立地だと思いました。
沿革
2010年
行政書士試験合格
2013年
司法試験合格
2015年
弁護士登録
2021年
佐世保フロンティア法律事務所 退所
沖縄弁護士会に登録換え
事業承継/M&Aエキスパート 合格
コザ信用金庫創業スクール(第7期) 卒業
沖縄商工会議所及び同青年部(沖縄YEG) 入会
沖縄県行政書士会 登録
M&Aシニアエキスパート 合格
2022年
岩田法律事務所/沖縄南行政書士事務所 開業(1月11日:一粒万倍日&天赦日&天恩日)
(続く)