建築年代は江戸末期とかなり古く、中山道大湫宿の街道に建ち、
旅籠や問屋を兼ねた住宅だった建物です。
大湫宿の歴史を伝える貴重な建物であり、観光の拠点として活用する為に
大規模修理を行いました。
部材を丁寧に解体し、痕跡などの調査も行い、修理方針を検討しながらの工事です。
部材一つ一つにどこで使用していたものか分かるように、番付け札を付けて外し、
再び同じ場所へ復旧しながら修理をしていきます。
耐震の検討も、構造計算を行い、歴史的建物の価値を損なう事が無いように
補強方法も協議をして行っています。
この先も歴史的遺産として建物が長く保存されていく事、
多くの方に安心して活用して頂ける建物であることが大切だと感じます。
この丸森は、建物だけではなく、庭も魅力的なので、
建物と庭の景色を一体で楽しんで頂けると良いですね。