恵那市の指定文化財となっている歴史的建物です。
明治13年に明治天皇がご宿泊された「行在所」として、
座敷、畳敷のトイレ、お風呂などが当時のまま残っています。
経年による建物の傷みがみられ、大規模な修理、改修を行いました。
文化財に指定されている部分は、特に慎重に解体調査を行い、
修理方法を検討しながら、当時の姿で保存する事を目的とし工事を行いました。
また、構造の検討を行ったところ、大きく補強が必要という結果に・・・
しかし、耐力壁を追加する方法では、現状の間取りを維持する事が出来ず、
なるべく現況建物の保存に影響がない方法を検討し、一部分を鉄骨にて補強しました。
文化財以外の部分については、地域の方、観光に訪れる方が
今まで以上に活用、交流できるスペースとして大きく生まれ変わりました。
多くの方に足を運んで頂ける、歴史を伝える貴重な建築物です。