生産地:インドネシア 北スマトラ州リントン ドロックサングルー ポルン地区
精製方法:スマトラ式
標高:1,400~1,500m
品種:アテン、ティムティム
苦味:3
酸味:2
インドネシアのコーヒー栽培は遡ること1696年、オランダ軍がアラビカ種をジャワ島へ持ち込んだことが始まりを言われています。
コーヒー栽培に適したこの地ではプランテーション(大規模農園)によってジャワ島からインドネシア全土に広がったとされ、今では世界有数のコーヒー産出国となりました。
スマトラ島に住む部族「マンデリン族」が由来とされ、この部族が造る『スマトラ式』で精製したコーヒー豆をマンデリンと呼びようになりました。
年間の降雨量が多く、高温多湿、雨季には1日に1度は突然のスコールが降るインドネシアではコーヒーチェリーをいかに効率的に乾燥させるか、が課題となります。
マンデリン族によって確立されたこの方法。通常の精製ではコーヒー豆を完全に乾燥(水分値11%ほど)させてから脱殻しますが、スマトラ式では精製工程が逆。
コーヒーチェリーから果肉とミューシレージ(粘液質)を取り除き、若干の予備乾燥をし、先に脱殻を行いパーチメント(内果皮)を除去し、そのあとに本格的な乾燥工程に移ります。
この独特な精製方法を行うことでマンデリンコーヒー特有のしっとりと土っぽさのある「エキゾチックアーシー」や「お香(麝香や白檀)」、そしてスパイシーな香りが楽しめるコーヒーとなります。