スタッフ「今年の4月から相続登記が義務化されたので、相続の相談が増えてきましたね。私も最近は相続登記の戸籍調査ばっかりやってますよ~」
所長「そやね。たくさんの依頼者の戸籍ば同時並行で調査しとると、頭ん中で家族関係がこんがらがってきて、大変かよね~」
スタッフ「相続人の人数が少なかったり、同じ市町村内に本籍地があると戸籍を集めるのは楽ですけどね~」
所長「最近は、ネットで調べたり法務局の相談窓口や司法書士会の無料相談で申請書の作成方法ば相談してから自分で相続登記ば申請する人も増えてきたけんねぇ。」
スタッフ「司法書士に頼むと数万円の報酬がかかりますから、結構節約になりますもんね。」
所長「そうやねぇ。自分で調べてみて、手続きできそうだなと思う人は自分でするのもいいかもしれんね。」
スタッフ「遺産の分割方法でもめていたり、司法書士に費用を払ってまで手続したくないっていう人はどうしたらいいんですか?」
所長「相続登記の申請が義務化されたけん、基本的には相続登記ばせんといかんけど、『相続人申告登記』というのば申請しとけば、とりあえず義務ば果たしたことになるよっていう制度があるとよ。」
スタッフ「へぇー、相続登記とその『相続人申告登記』ってどんなふうに違うんですか?」
所長「まぁ簡単に言うと『相続人申告登記』っていうは、この不動産の所有者はもう死んどらして私がその相続人の一人ですよ、っていうことば公示するためのものっちゃんね。」
スタッフ「なるほど~。じゃあ相続人のうちの一人が『相続人申告登記』をしていれば、ほかの相続人は何もしなくてもOKなんですか?」
所長「いや、それがそうじゃないっちゃんねぇ。相続登記の申請義務ばとりあえず果たすためのものやっけん、『相続人申告登記』ば申請しとらっさん他の相続人の人も『相続人申告登記』ばせんといかんとよ。」
スタッフ「そうなんですね~。『相続人申告登記』って難しいんですか?」
所長「相続登記と違って、添付書類が少なかけんちょっとは楽よ。亡くなった方と自分の相続関係を証明する戸籍等の証明書と住民票などだけで済むけん、書類ば集めるのは簡単やね。あとは申請書ば自分で作ったら申請できるね。登録免許税もかからんばい。」
スタッフ「相続人の戸籍を全員分揃えなくていいなら、だいぶ楽そうですね。」
所長「でも、その不動産ば売ったり担保に入れたりするときには最終的に相続登記が必要になるけんね。」
スタッフ「じゃあいつかは相続登記しないといけないわけですね。」
所長「そうね。やっけん早めに家族みんなで話し合って、不動産ば誰の名義にするか円満に決めるのが一番よかね。」
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