大腸菌とは、人や動物の腸内に存在している細菌のことをい
います。
名称通り腸内にいる細菌なので、糞便と深い関係があり、大
腸菌が検出されるということは、「糞便による汚染がある」
と考えることができます。
水道法では、大腸菌の存在は糞便汚染の指標に定められてい
て、水質基準値が「検出されないこと」という表現になって
います。
ちなみに、健康な人の腸内にも大腸菌は無数に存在していま
すが、ほとんどは無害です。
中にはO-157(腸管出血性大腸菌)のような病原性大腸菌も
存在しますが、大腸菌の特徴として、塩素に対する抵抗性が
弱いため、しっかりと塩素処理された水からは検出されるこ
とはほとんどありません。
仮に大腸菌が検出された水がある場合、上記より、その検水
には糞便汚染の可能性があると考えることができます。
塩素処理等されていない河川水や井戸水(地下水)などでは
、大腸菌が検出されることがありますので、安全に水を使用
するためには、定期的な水質検査をすることがとても重要で
す。