斎藤清は、今なお国内外で評価される版画家です。
看板や宣伝ポスターを手掛けた青年時代は油絵を、その後、安井曾太郎の木版画に触発されて木版画を独学で学びました。
はじめは自身に身近なものを、更に旅先で得た印象を独自の構図で作品に仕上げていきました。また長年手掛け続けた「会津の冬」シリーズは、作風の試行錯誤を経て描き続けた彼の集大成と言えるでしょう。
今回は、1970~90年代の「会津の冬」シリーズをはじめ、ビエンナーレ直後の作品、鎌倉や寺社仏閣を描いた意匠性の高い作品が揃います。
是非この機会に、後に多くの作家へ影響を与えた斎藤清の世界をお楽しみください。 (H)
〈斎藤清〉:1907(明治40年)福島県会津に生/1936安井曾太郎の木版画に触発され、木版画制作へ傾倒/1951サンパウロ・ビエンナーレ展に出品〈凝視(花)〉が在サンパウロ日本人賞を受賞/1970鎌倉へ転居/1987柳津へ転居/1995年文化功労者に顕彰される/1997年永眠、享年90歳。
◯斎藤清 展 ―WINTER IN AIZU―
2024年3月22日(金)~31日(日) 27日火曜定休 AM10:30~PM6:00 最終日pm5時まで
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