BUSINESS
取組概要
糸島サイエンス・ヴィレッジ(Science village in ITOSHIMA)とは?
九州大学が立地する福岡県糸島市では現在多くの学生が生活していますが、大学卒業後は関東圏で就職するなど、多くの優秀な人材が流出しており、糸島への定着率は高くありません。
また、九州大学の基礎研究を実用化・事業化する水素エネルギー製品研究試験センターや社会システム実証センター・三次元半導体研究センターの立地は進んでいますが、イノベーションが次々に生まれる学術研究平成の更なる推進が求められています。
糸島市においても、九州大学の知的資源を、社会課題の解決などに十分に活用する必要があります。
そのような課題を解決するため、さまざまな分野の企業・研究者や学生などが集積し、イノベーションや新産業が生まれ、地域と学生・教職員、企業などが活発に交流する具体的な学術研究都市を創っていく構想を平成29年度より九州大学と検討を開始しました。
その結果、糸島がもつ自然環境や九州大学の特長がミックスした、独自の学術研究都市を「糸島サイエンス・ヴィレッジ(Science village in ITOSHIMA)」と名付け、構想の実現化に向けて進めることとなりました。
構想の概要冊子「ご一緒しませんか?100年の計づくり」はこちら:http://lb.ebpark.jp/upload/book_data/ebk15238/HTML5/pc.html#/page/1
今後は、当構想を実現化に結びけるために設立した当法人を軸に、SVI構想実現に向け、さまざまな知見や技術を持つ研究者や民間事業者が、新たなビジネスを生むために話し合う場の創出や、個別のマッチングなどを通して糸島市の学術研究都市を発展させていきます。
福岡県糸島市について
福岡県糸島市は、福岡県西部の糸島半島に位置し、玄界灘に面した美しい海岸線が広がり、市南側には背振山系の山々が連なっています。それらの中間部にはなだらかな田園地帯が広がり、JR筑肥線と国道202号沿線を中心に市街地が形成されています。
東は福岡市、西は佐賀県唐津市、南は佐賀市と接し、福岡市の中心部天神からJR筑肥線筑前前原駅、西九州自動車道前原インターチェンジともにおよそ30分の距離にあり、博多駅や福岡空港にも乗り換えなしでアクセスでき、交通利便性が高い地域です。
現在、都市近郊型の農業・漁業・畜産業が盛んで、糸島の農畜産品や海産物は、県内外の飲食店や多くの人たちから安全・安心な新鮮でおいしい食材として「糸島ブランド」が定着しています。そのため、市内各所にある農畜産物・海産物直売所に多くの人たちが訪れています。
市内には、糸島のシンボルとして、古くは万葉の歌にも詠まれ「糸島富士」とも呼ばれた可也山、ダイナミックな海岸線を織りなす二見ヶ浦や芥屋の大門、美しい白砂青松の海岸線を有した幣の浜や姉子の浜、背振山系の山々からの水をたたえた白糸の滝や千寿院の滝などの名勝があります。また、海と山のレジャースポットとして、多種多様な工房や農畜産物・海産物直売所、遺跡・文化財などをめぐるドライブコースとして、多くの人が訪れています。
サーフィンや海水浴、登山、各種芸術家の工房めぐり、6つのゴルフ場、眺めのよいカフェやレストラン、カキやハマグリなどの新鮮な海産物、遺跡をめぐる歴史探訪など、糸島の魅力を楽しむことができます。
市北東部には総面積約275ha(うち、糸島市にかかるのは約32ha)の九州大学伊都キャンパスがあり、福岡県や福岡市、産業界と連携し、九州大学を核とした知の拠点づくりの一翼を担っていきます。あわせて、住環境や情報インフラなどの都市基盤の整備や知的資源を生かした企業や研究所の誘致、地域の国際化など、あらゆる分野で九州大学との連携・交流を図りながら、学術研究都市づくりを積極的に推進しています。
糸島市公式HP
https://www.city.itoshima.lg.jp/