今年の生きくらげの初出荷が近々始まります。
現場栽培スタッフが衛生環境を整え、研究を重ねながら
おが粉に栄養の高いふすまや糠などの比率を計算し配合し、
良質なきくらげを栽培しています。
自家製菌床にきくらげ菌を植え付け3か月。
菌床の全体に菌糸が回ったところで穴開け、そこからさらに
温度、湿度、空気の流れを管理し、ようやくきくらげが
生まれます。
ステップファームは菌床から製造を行っており、菌床は
落葉広葉樹などから作られます。
広葉樹は一度伐ると、ひこばえを生やし、より枝葉を茂らせ
根を深く、広く張り、森を豊かにしていきます。
落ち葉は表土を優しくカバーしながら分解と共に里から川・海を
豊かにするミネラル源に。枝葉は雨水を地面に落とす前から蒸散を始め、
必要以上の水分を直接空気中に送り返します。また枝葉の分だけ
増えた花は、ミツバチや野鳥の餌になり、そうして受粉し実ったどんぐり
などの木の実は、野鳥や哺乳類の餌になり、森を豊かに変えるのです。
伐った後の土の上には下草が伸び、草の実や山芋が生え、そこもまた自然の
ゆりかごになるのです。
そして保水力を増した森は、水害から川下全体の生命財産を守る緑のダムになります。
森は適正に伐っていくことで、循環、代謝、更新がしていけるのです。
針葉樹から菌床を作るには1年ほど発酵や渋抜きを行う必要がありますが
くす、ぶな、なら、かしなどの落葉広葉樹からはこの必要がありません。
針葉樹は建材などには最適ですが、森には多様性が必要です。
ステップファームの行う菌床栽培が少しでもこの森の多様性に貢献できる
取り組みになっていければと思います。
みなさんもみなさんの身体と森を食べることで健やかに育てる
きくらげやキノコを食生活に取り入れてみませんか?
NEWS