キャンピングカーのオールペン(カスタムペイント)をさせて頂きましたので、ご紹介いたします。
ベース車両は、セレンゲティ525というトヨタ ハイエースをベースにしたキャンピングカーです。
お客様にデザイン案をいくつかご提案し、その中から決めていただきました。
まずは、塗料の密着性を高めるため、塗装面を研磨します。
キャンピングカー、面積が大きいので、この研磨作業だけでもかなりの時間がかかります…
ウインドウなど、塗装しない箇所にマスキングを施します。
下準備ができたら、いよいよ塗装です。
デザイン案通りの模様を実際の車両にを描くことは非常に困難です。
描く対象が大きいので型紙を作ることもできませんので、分割したデザイン画をプロジェクターで車両に投影し、デザインに沿ってマスキングをする方法で塗装を行いました。
多数の細いラインを、投影されたデザイン画にひたすらマスキングテープでなぞるように貼ります。
このラインはグラデーションとなるので、塗装したらマスキング、塗装したらマスキングという流れで一本一本丁寧に作業を進めます。
細いラインの箇所ができれば、次にグラフィックデザインのエッジ部分を塗装し、マスキングをします。
さらにグラフィックデザインの部分を塗装、マスキングし、ようやくベースカラーの塗装です。
ベースカラーの塗装後、マスキングテープを全て剥がします。
剥がし残しが無いよう、確認しながら作業していきます。
剥がせたら仕上げのクリア塗装です。 何層も重ねて塗ります。
塗装後、塗装面を磨いて滑らかにしていきます。
大胆なグラフィックデザインと細いラインの集合体が重なることで、立体感のあるデザインになりました。