◇◇チャイコフスキーの三大バレエ◇◇
『くるみ割り人形』 物語のあらすじ
🌟クリスマスの定番バレエ
クリスマス・イヴにくるみ割り人形を贈られた少女が、人形と共に夢の世界を旅するという物語。
ホフマンの物語 『くるみ割り人形とねずみの王様』をもとにした筋でクリスマスの典型的な子供向けのバレエとなって世界中で公演されています。
夢いっぱいの楽しさで愛され続けている作品です。
第1幕 第1場 ねずみと兵隊人形の戦い
主人公クララのいるシュタールバウム家では、友人たちを招いてクリスマス・イヴのパーティーが開かれている。招待客の中には、クララの名付け
親のドロッセルマイヤーもいる。
ドロッセルマイヤーは、子供たちに手品や人形芝居を見せて驚かせた後、不格好なくるみ割り人形を取り出す。
クララはなぜかその人形が気に入り、
ドロッセルマイヤーに頼んでプレゼントしてもらう。クララの弟(兄)のフリッツが人形を横取りして壊してしまうが、ドロッセルマイヤーが修理する。やがてパーティーは終わり、客たちは家路につく。
真夜中、くるみ割り人形のことが気になったクララは、人形が置かれている大広間のクリスマスツリーの元へと降りていく。その時、時計が12時を打ち、クララの体がみるみる縮んでいく。そこへねずみの大群が押し寄せ、くるみ割り人形の指揮する兵隊人形たちと戦争を始める。
戦いはくるみ割り人形とねずみの王様の一騎討ちとなり、くるみ割り人形は窮地に陥るが、クララがとっさに投げつけたスリッパがねずみの王様に命中する。その隙にくるみ割り人形はねずみの王様を倒し、ねずみ軍は退散する。
クララは倒れたくるみ割り人形を心配するが、起き上がったくるみ割り人形は、凛々しい王子の姿に変わっていた。
第1幕 第2場 雪片の群舞
くるみ割り人形は自分を救ってくれたクララに感謝し、そのお礼にお菓子の国へと招待する。2人は雪が舞う森を抜けて、お菓子の国へと向かう。
第2幕 グラン・パ・ド・ドゥ
お菓子の国に到着した2人は、女王である金平糖の精に迎えられる。クララを歓迎するため、チョコレート、コーヒー、お茶、キャンディなどのお菓子の精たちが次々と踊りを繰り広げ、最後は金平糖の精と王子がグラン・パ・ド・ドゥを披露する。
しかし、楽しい夢はやがて終わりを迎える。朝が訪れ、自分の家で目を覚ましたクララは、傍らのくるみ割り人形を優しく抱きしめる。